さてひきつづきソ・イングクさんの魅力にドはまりしている当ブログ管理人、かなぶんです。
「元カレは天才詐欺師♡~38師機動隊~」見ました!
その感想は、ヒトコトで!
それ以外ない。
ああ、その人が好きすぎると感想もへったくれもありません。
あのシーンもこのシーンも、みんなおすすめ!
でもどこが一番良かった買っていうと・・・・う~ん・・・・全部!!!
・・・と、こうなってしまうのです。
コレは完全に恋する乙女の思考停止&語彙崩壊状態ではないのか・・・(;´・ω・)
いろいろ考えると、もう「めっちゃイイからみんな見て!」しか出てきませんが、自分の備忘録のためにも感想を記しておこうと思います。
「38師機動隊」韓国語ではどう書く?原題の意味を掘り下げてみた
ドラマを見た方ならだれでもツッコミをいれたくなることですが、当ブログでも一応指摘しておきます。
「元カレは天才詐欺師♡」って邦題は、あきらかにオカシイでしょ!!
「38師機動隊」って何のことなんでしょうか?
韓国語(原題)では「38사기동대」。
そもそも「38」って何?
何かの符号? 暗号?
韓国通ではない私にとってはさっぱりピーマンなんですが、ちょっと調べてみたところ「なるへそー!」となりました。
このドラマの舞台となっているソウォン市のモデルは、韓国の首都ソウル。
ソウル市には「38税金徴収課」という部署があり、そこにはあの手この手で滞納された地方税を徴収する「38機動隊」チームが実在している。
また「38」という数字は、「納税の義務」をうたった大韓民国憲法第38条に由来。
「사기」は、日本語で「詐欺」。
「기동대」は、日本語で「機動隊」。
で、原題の「38사기동대」は、実在する38機動隊の名前に引っ掛けた「38詐欺機動隊」というような意味になるようです。
なるほど、まさに現実の韓国を知っている人には、すぐにピンとくるような題名だといえますね。
【ネタバレなし】元カレは天才詐欺師のあらすじ
ウダツも風采も上がらないペク・ソンイル(マ・ドンソク)は、ソウォン市の税金徴収局3課の公務員です。
その仕事は、滞納されている地方税を取り立てること。
しかしわずかな滞納で家財を差し押さえられる貧しい人がいる一方で、何億もの滞納税があるにもかかわらず、野放しにされている富裕層がいるのが現実です。
法は平等をうたっておきながら、実際には少しも平等ではありません。
それをわかっていながらも、一役人の分際ではどうすることもできないでいます。
そんななかペク・ソンイルは、車の個人売買をエサに詐欺師になけなしの貯金をまきあげられてしまいます。
仕事ではうまくいかないし、上司にはイヤミを言われるし、その上サギに遭うなんてまさに踏んだり蹴ったりな毎日。
このペク・ソンイルにサギを働いたのが、もう一人の主人公、ヤン・ジョンド(ソ・イングク)。
しかしヤン・ジョンドとの出会いが、その後の人生をガラッと変えてしまうことになろうとは、この時は思いもよりません。
人のいい小役人だったペク・ソンイルでしたが、公務員でありながら詐欺師に仲間入りし、詐欺によって滞納税の徴収をするというウルトラ力技をやってのけようというのです。
まずは手始めに、「国税+地方税で約60憶ウォンの滞納があるマ・ジンソクをどうやって騙し、納税させるか?」。
のっけからハラハラドキドキの展開となっています。
キャスト(登場人物)
ヤン・ジョンド(ソ・イングク)
刑務所から出所したばかりにもかかわらず、税金徴収局の職員ばかりをターゲットにして詐欺を働く詐欺師。頭の回転が速く、臨機応変にチームを率いるリーダー的な存在。人生を諦観したようなところがあるが、心から信頼した相手は裏切らない義理堅い一面も。
この「元カレは天才詐欺師」は2016年に放送されたドラマですが、同年に「ショッピング王ルイ」が放送されたなんて信じられますか!? 腹に一物ありの裏街道を歩くジョンドと、天使のように純粋な王子様ジソン。とても同じ俳優さんが演じているとは思えない出来ばえとなっています。
ペク・ソンイル(マ・ドンソク)
ソウォン市税金徴収局3課の課長をしている。「年金をもらう年まで勤め上げる」ことだけを目標にする中間管理職の役人だったが、多額の税金を滞納しているくせに、金で横っ面を張るようなマ・ドンソクの態度に我慢ならなくなり、ついに詐欺師のジョンドと組むことに。朴訥で真面目な性格。
いろんなところでお目にかかる俳優さんですよね、どうやら韓国の芸能界では重鎮らしい? キャラ設定として「はじめはオドオドしてたのにだんだん詐欺師が板についてきて、詐欺師よりも堂々と詐欺している」って感じが笑えます。「あの」キメ台詞を言ったり、最終的な立ち位置を考え併せると、主役はジョンドではなく、この方だと思います。
ミジュ(イ・ソンビン)
つやっぽい容姿と、抜け目ない性格を武器にした女詐欺師。ジョンドとはつかず離れずの長い付き合いで気の置けない仲だが、本当はジョンドにかなわない片思いしている。一途な性格で、ジョンドに騙されても彼を見限ることができない。
彼女の説明を書いていてちょっと泣きそうになりました今。わかる!わかるその気持ち! ジョンドが無条件で好きすぎて、騙されててもいいから好きなんだよね! わかりみが深すぎて必要以上に彼女に感情移入して見てしまいました☆
ハクチュ(ホ・ジェホ)
大量の携帯電話番号を持つ「飛ばし」と呼ばれる詐欺師。そのほか突然車道に飛び出し、車に体当たりしては慰謝料をだまし取る「当たり屋」もする。精肉店の地下にある事務所が詐欺集団のアジトとなっている。
ジャワン(コ・キュピル)
ジョンドとは刑務所の中で知り合い「兄貴」と呼んでいる。こう見えてミジュより年下。おもにIT関係担当で、情報をハッキングしたり、ニセのホームページを本物ソックリに作りこんだり、身分証を偽造したりできる手先の器用なオタク技術者。
ノ・バンシル(ソン・オクスク)
収監中のワン会長の代わりに会社を取り仕切っている高利貸しの女社長。現実主義で、無駄なことを好まないためヘタを打つことはないが、実際には義理堅く人情に篤い人だったりする。
ナゾの多い人です。ワン会長との関係は、作中明らかにされませんでしたが、とても単なる上司と部下の関係とはいえないんじゃないでしょうか。内縁の妻かなにかかも?この女優さんも現代劇時代劇とわずたくさんのドラマでお目にかかりますね。「運命のように君を愛してる」「屋根部屋のプリンス」「善徳女王」「朱蒙」他。
テェ・ジヨン(キム・ジュリ)
ノ社長の娘であり、秘書。外見は派手だが、無口で無表情。感情に流されることがなくやや冷酷な性格も垣間見えることがある。母と、母が忠誠を尽くすワン会長にのみ従順。
作中、これといって能動的に何かをやり遂げたというイメージもなく、なんとなく印象が薄い彼女。ロボットやAIのようなイメージでした。その実キム・ジュリさんは女優でモデル、2009年のミスソウルや、ミスコリアに選ばれた経歴をもち、2010年のミスユニバース出場経験もある方なんだそうです、へー。
チョン・ソンヒ(少女時代スヨン)
ペク・ソンイル課長の部下。かつて詐欺師とは知らずジョンドと恋人同士になり、その後彼に手ひどく振られた経験があり、心に深い傷を残している。純朴でまっすくな性格、正義感が強く、お人よしのペク課長がジョンドにカモられているんじゃないかと心配している。
「元カレは~」の邦題なら準主役なのでしょうが、本編のスジからすると明らかに38詐欺グループのさらに外側の位置にいるため、この並びになりました。みんなどこかしら「狂気」を持っている濃いキャラの中、唯一まともな常識人です。金のためならどんな奴も全力で騙す天才詐欺師ジョンドの「唯一の良心」的な存在として、あるいみ重要な役割を果たしています。
マ・ジンソク(オ・デファン)
国税・地方税合わせて約60憶を不正に滞納する、飲食店経営者。酒も女もやらないが、不動産とゴルフが趣味。賄賂を渡して徴税を免れようと、あの手この手でペク・ソンイルにアプロ―チをかける。
この方もよく見る俳優さん。「ショッピング王ルイ」ではアパートの大家さんの息子で、小ズルくて、でもなぜか憎めない中年ニートを演じていました。チソン主演の「被告人」では、主人公と相部屋に入っている囚人の役でしたね。
ラブコメじゃないドラマにラブコメっぽいタイトルをつけ女性視聴者を釣ろうとする詐欺的手法を使うことで、詐欺ドラマを別角度から演出しようという意図でしょうか。
(↑そんなわけないw)
元カレは天才詐欺師~38師機動隊~の挿入歌・OSTを調べてみた
どんどんと視聴者を引き込んでいく魅力的なキャラクターやストーリー展開のほかに、このドラマに重要な役割を果たしているのが、作中で使われている挿入歌です。
「ここ!」という絶妙なタイミングで、キメ顔 or キメ台詞、そしてハイここで主題曲オン!・・・みたいな。
とくに、次に挙げるテーマ曲2曲は、痺れるように響くエレキギターが、ロックでドライなイメージを盛り上げていますよね!
サイコーじゃないですか?
サイコーですよね!
もう一つ、作中使われている曲が気になるかなぶん。
例えば、ペク・ソンイル氏がマ・ジンソク氏に「あんた詐欺に遭ったんだよ」とネタばらしされるシーン。
マ・ジンソク氏は、ペク氏に手を合わせて懇願し、次に恫喝し、混乱のあまりつかみかかり、最後おかしくなって笑いだします。
そのシーンに使われていたのがこの曲。
この曲、1970年代ごろデビューした韓国のバンド「サヌリム(산 울 림)」が歌っています。
キム・チャンワン、キム・チャンフン、キム・チャンイクという3人の兄弟がメンバーだとか。
いろんなテイストの曲を自由に創作し、当時としてはかなり斬新なバンドとして注目を集めたそうです。
確かに、かなり耳に残りますよね。
この曲が流れるシーンでは、ジョンドだけ「すこし気の毒だな・・・」という表情はするのですが、誰の口からも「かわいそう・・・」というセリフは出てきません。
(まあ実際、かわいそうじゃないしね・・・)
その代わり、背景にこの曲がかかるわけです。
最高に、哀れさを演出させる効果があるんじゃないでしょうか。
もう一曲。
ソウォン市を歩くペク・ソンイル氏に、ひとり、またひとりと仲間が集まり、最後にメンバー全員が合流し、横一列にならんで歩く名物シーンがありました。
その時に使われていたのが、この曲。
「風の便りに聞いたのだ(和訳)」という題名の曲です。
1980年代に活躍した、ハム・ジュンアという歌手が歌っています。
余談ですが・・・
実はこの曲、暴力団抗争を主題にした映画「悪いやつら」(2012年公開)に使われていたテーマ曲。
この映画「悪いやつら」には、マ・ドンソクさんが主人公の義弟として出演しており、作中、暴力団組員が横並びに歩く大迫力のワンシーンがあります。
「元カレは~」の、例のシーンと非常によく似ていますよね。
この映画のオマージュとして、あえて挟まれた演出だったのかもしれません(あくまでも想像ですが)。
※ちなみに「悪いやつら」に使われているのは、ハム・ジョンアの曲を「チャン・ギハと顔たち(장기하와 얼굴들)」(←変わったバンド名)というロックバンドがカバーしたカバー曲です。
実はこの「チャン・ギハと顔たち」は、2018年にすでに解散しています。
(一足、遅かった・・・)
いつか時間があればブログに書きたいと思ってます・・・。
ドラマが作られた背景に注目!作家が3か月常駐取材した
このドラマは、ドラマ作家が実際に税金徴収局に3か月常駐取材し、その体験をもとにドラマを書き上げたのだそうです。
税金徴収局によると「ドラマのように詐欺はしない」ものの、家宅捜索や出国禁止、結婚式に押し掛けるようなことまでするとか。
「最後まで追跡し、必ず徴収する」というスローガンのもと、さまざまな手法を駆使しているそうです。
ちょっと支払期日を過ぎただけで、スグ督促状が届きます。
みなさんもお気をつけください(笑)
・・・それはさておき。
現場の生の声を取材し、社会派ドラマとしてリアリティを追求する、制作者がわの姿勢に脱帽ですね。
「演技人生のターニングポイント」とソ・イングク氏に言わしめた作品
ソ・イングクさんは、このドラマについてインタビューに答えています。
まずは監督との出会いについて。
僕が自分の演技を見て満足した作品は『38師機動隊』だと言えます。
ファン・ドンファ(原文ママ)監督に会ったことが大きいですね。これまで僕が考えて目指していた演技ができず、自ら答えを決めておいた演技をしていました。ファン監督に会い、そういったことがなくなったんです。
ファン監督が『君が表現するのが少なくて、演技ができないと言われるかもしれないが、私だけを信じてついてきなさい』とおっしゃったんです。その時から楽に、気持ちが湧き上がるとおりに演じました。
演技人生のターニングポイントだと言いたいですね。
また、演技について現在の考え方は・・・
今は演技が段々と難しくなり、ストレスがたまる時もあります。
演技を始めた時は下手でさえなければいいという思いでした。今は僕が表現しようとすることを、見る人に正確に理解してもらえたら本当に幸せです。
顔には出さないけど妙な感情があるのが好きです。状況は悲しいけど表情に出さないのを見て、悲しいことを感じてもらいたいですね。
俳優ソ・イングク、「38師機動隊」は演技人生のターニングポイント
「演技を始めた時は下手でさえなければいいという思いでした」???
なんですと・・・・!?
てか、上手だったし最初から!(←力説)
ソ・イングクさん、本当に正直で、自分を飾らない人ですよね。
そこが魅力でもあるのですが・・・うふふ。
ドラマでは、パン・ピルギュを逮捕するまでは順調だったジョンド達ですが、ラスボスであるチェ会長に近づくほど、雲行きが怪しくなってきますね。
裏切りや寝返りによって、計画が中断してしまったり、思わぬアクシデントに見舞われたり。
それにつれてジョンドの顔色も、次第に冴えないものになっていってしまいます。
少し疲れたような笑い方も、ファンにとっては非常にキュンとくるのですが。
自らを鼓舞するような大げさなリアクションを排し、極限まで余計な感情をそぎ落とし、リアルなジョンドを追求する感じ。
すごくよく伝わってきます。
「本心を隠す」ような演技の手ごたえを、ジョンドを演じることを通じて感じていたのかもしれませんね。
元カレは天才詐欺師の感想「ソ・イングクになら騙されてもいい」
部屋が汚くても、役作りしてないときはふっくら体形でも、どっかの女性歌手と交際してたって聞いても。
イヤもう全然いいですそれで構いませんカンケーないです。
ソ・イングクさんが、この世に生きていて、元気でさえいてくれたら。
ソ・イングクさんになら騙されてもいいと思わせる魅力ってどんだけ~!って感じですが。
ジョンドが好きなミジュの気持ちが、痛いほど理解できます。
完全に、ジョンドとソ・イングク氏を混同しているのですが。
それほど、強烈な魅力に取りつかれるドラマだったといえるのかもしれません。
最後までどうなるかわからず、目が離せないドキドキハラハラだった「元カレは天才詐欺師~38師機動隊」。
でも、最終着地点は「これ?」ってなりませんでした?
私はちょっとショックすぎて、思わず( ゜- ゜)←こんな顔になってしまいましたよ。
最終話まで、本当に、本当に、面白かったんだよ~!
・・・しかしラストだけは納得できない、なぜなんだ。
「バッドガイズのパク・ウンチョルと邂逅する」というオチをつけているのですが・・・これではあまりにも、あまりにもジョンドが浮かばれません(泣)。
詐欺師とはいえ、私利私欲のために詐欺を働いたわけでもなく、むしろ義賊じゃないですか。
ジョンドはこれまで苦労したぶん、幸せになる権利があると思うのです!
ハワイに高飛びして、優雅にバカンスしちゃうくらいでもいいんじゃないかと、個人的には思ってる(小声)。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…
ソ・イングクさん、足首のケガで兵役免除されたんですってね。
ご本人も「悔しい」とおっしゃっていましたが、今後いろんな場面でも彼の負い目になるかと思うと本当に気の毒です。
・・・と同時に「帰宅命令が出るほど、ヒドイ骨軟骨病変を抱えていたならさぞ痛かっただろうに」と、足の状態が心配でなりません。
何かとハードなドラマの撮影現場。
今回のドラマでも警察に追っかけまわされて、堅いアスファルトの上を走りまくるシーンがたびたびありました。
今後も俳優を続けていく以上、アクションシーンは避けて通れないわけで。
足や腰の関節って一回痛めると、本当に治りにくいんですよね。
こればっかは年齢カンケーないです。
「まじで無理をしないでゆっくり静養してほしい」と、母親のような気持ちで思う今日この頃なのでした。