打ち切りまでうわさされていながら、結構好調な視聴率を記録している「ケンジとケイジ」。
ドラマ視聴率ランキングでは、なんと4位とか!
この結果は、東出昌大さんの炎上商法というより・・・・
ドラマの内容が意外に良いために、視聴者に高評価を得ているのでしょう。
ドラマの撮影現場での東出さんは、肩身を狭そうにしているとか、いないとか。
でも真島修平役に没頭している姿からは、そのようなそぶりは全くうかがえませんが・・・。
そのへんは「役者魂」というべきなのかもしれませんね!
さて「ケイジとケンジ」第6話のあらすじとネタバレを書いていきたいと思います!
【ドラマ】ケイジとケンジ(第6話)あらすじとネタバレ
刑事になってからというもの、女子っぽさがなくなったと嘆くひかるちゃん。
せっかく参加した合コンでも、「夏フェスまで高速道路を車でぶっ飛ばした」と武勇伝を披露する男子に、「違反ですよ?」とバッサリ。
その場をしらけさせてしまいました。
そんな刑事根性がハンパない天然キュートな、毛利ひかる(今田美桜)が今回の準主役です。
そんなある夜のこと、桜木町にあるコンビニで、強盗事件が発生しました。
強盗は、小型の折り畳みナイフを持った目だし帽の男です。
コンビニの店主は、かつての高校球児だった特技を生かし、カラーボールで剛速球を投げつけます。
なんとそれが命中!
ピンクの塗料を顔面に付着させたまま、強盗犯はそのまま逃走しました。
「幸せになる道がわからない!」
交番の田口巡査あいてにグチをこぼす毛利刑事、クダの巻き方が超絶カワイイです。
しかしコンビニ強盗事件発生の知らせを聞くや、弾丸のような猛スピードで交番を飛び出します。
犯人の逃走方面にかけつけてみると、目の周りだけピンク色の塗料に染まったあやしい男性が、向こうからやってくるのを発見しました。
「警察のものです」と、職質する毛利刑事に驚き、犯人は毛利刑事を振り切って逃げようとします。
逃げようとする犯人、捕まえようとする刑事、どちらも迫真の演技でなかなか見ごたえあり!
毛利刑事は、犯人の膝の裏側をハイヒールで蹴り飛ばし、腕をねじり上げます。
「このナイフはなに!? コンビニ強盗でしょ、アンタ!」
そして犯人を組み伏せ、ついに逮捕しちゃうのでした。
犯人の名前は「半田二郎」。
もとは建設作業員をしていた半田(長谷川朝晴)は、ギャンブルで負け、金ほしさに強盗を働いたとのこと。
とはいえ取調べも問題なく、調書も取り、スムーズに送検することができました。
「逮捕しちゃうゾ☆」同僚のリクエストに応え、目黒刑事の心臓を打ちぬく毛利刑事はこちら。
「おおお~!」とおもわず感動する目黒刑事と、「いまのはちょっと良かった」と地味に喜ぶ桂二郎刑事(菅原大吉)。
「いい加減にしないか!」と、署内の風紀の乱れが気になる多胡係長。
いつもながら職場の雰囲気がサイコーですね。
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送検されてきた半田二郎を、単独犯として起訴するつもりだった真島修平(東出昌大)でしたが・・・・。
なんと検事部長の樫村武男(柳葉敏郎)がまさかの「待った!」をかけたのです。
樫村は「身上調書にある半田二郎の兄、半田一郎はいまどこで何をしているのか?」と、真島に質問します。
「半田一郎が、事件をあらかじめ知っていたとしたら?」
「二郎は一郎にそそのかされ、犯行に及んでいたとしたら?」
まさか犯人の兄のことで質問されるとは思ってもみなかった真島検事。
当然、兄の一郎について調べているはずもありません。
樫村に「ツメが甘すぎる!」と一喝され、真島検事は平身低頭するしかないのでした。
真島検事は直ちにこの事件を警察に突き返し、桜木署の毛利刑事に「二郎の兄、半田一郎の居場所を探せ!」と補充捜査を命令します。
完全に上から目線で、「犯人の兄を探す」などという不可解な捜査依頼を受けた桜木署の刑事たちは、わけがわかりません。
毛利刑事は、「私何かを見落としていたのかも?」と自分を責め、すぐさま一郎の捜索に向かいます。
↑大好きなみなみちゃんに「しつこい!」と怒鳴られ、号泣する真島検事(東出昌大)。
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半田一郎について調査した結果、なんととんでもないことが判明しました。
運転免許証の記録から、犯人の半田二郎は、実は半田一郎であることが判明!
なんと半田容疑者は弟になりすまし、身分を偽っていたのです。
これが真実なら、コンビニ強盗に加えて、免状等不実記載罪が成立します。
「二郎が行方不明なのもあやしい!」と、一郎の失踪との関連性まで言及する真島検事。
軽犯罪ばかりを担当していた真島検事は、いいかげん大きな事件で手柄を立てたいわけなんですね。
「お前が殺したんじゃないのか!」(仲井戸)
「殺したりなんかしてませんよね?生きてるんでしょ!」(毛利)
「弟はどこにいるんだ!」(真島)
「いいなさい!」(みなみ)
「ほんとのこと言って!」(毛利)
「殺してませ~ん!(;´Д`)」(半田)
全員から一度にツメられる半田容疑者。
取調室がカオスです。
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半田容疑者の実家の家宅捜索が始まりました。
しかし自宅から見つかった血痕も、死亡を裏づけるほどの量ではなく、床下から見つかった白骨も、DNA鑑定からニワトリの骨と判明。
とはいえ死体遺棄の可能性も捨てきれず、床下の地面を掘り返すことになりました。
今回の仲井戸は口だけじゃありません!
捜査(床下の地面の掘り返し)では、身体を張ってガンバリます。
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毛利と目黒は、手分けして半田二郎のゆくえを追います。
通行人、喫茶店の店主、旅館のおかみさんなど、徹底的に聞き込み。
行方不明の半田二郎をしらみつぶしに探します。
そして毛利刑事は、とうとう半田二郎の手がかりを見つけました。
ホームレスになり、橋の下でインスタントラーメンをすすっている半田二郎さん。
それを発見した毛利刑事は、思わずかけより彼を抱きしめます。
「よかったぁー!!」
ホームレスを抱きしめて号泣する毛利刑事。
「ダメだって、俺汚れてっからぁ・・・・」
困惑しつつもつい(コーフンして?)鼻血を出してしまう半田二郎さんなのでした。
毛利刑事は、兄が弟を殺すような凄惨な事件にならないよう、心から願っていたんですね。
【ドラマ】ケイジとケンジ(第6話)は「ロスジェネ世代の哀しい現実」と「女子の強さ」がテーマ!
床下から発見された古めかしい缶から、「30年後の僕たちへ」という手紙が出てきます。
12歳のころ、半田一郎がしたためたものです。
「ステキな奥さんと可愛い子供に囲まれているにちがいない」と、幸せな未来を夢想していた子供のころの半田。
理想とは程遠い現実になってしまったことを思い至り、改めて半田容疑者は後悔の涙にくれるのでした。
ロストジェネレーションとは、1990年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」に社会に出て、非正規(フリーターや派遣)で生計を立てるしか方法がなかった悲劇的な世代のこと。
(じつは、筆者もそうですが。)
やっと団塊の世代が退職し、就職率があがってきても、中年男女の中途採用の口なんかそうそうありません。
どこにも属することができず、時代にほんろうされ、都会のスキマにひっそりと息をひそめるくたびれた人間たち。
その暗い闇をすこーしだけ明るめにして、テーマに取りあげたのが本作品だったのではないでしょうか。
また、女子の華麗な活躍も、大きな見どころの一つとなっています。
総じて、とても良作だったと思いま~す!