金蓮花「蕾姫奇譚」コバルト文庫

【金蓮花】「蕾姫綺譚(つぼみひめきたん)」実家で見つけた懐かしい本について

先日、実家の物入れを整理していたら

古い書庫から懐かしい文庫本が、でてきました。

 

 

「蕾姫綺譚(つぼみひめきたん)」金蓮花(きんれんか)著

コバルト文庫(←今もあるのかしら?)

 

コバルト文庫の背表紙

 

 

1995年、第1刷発行。

今から25年前、かなぶんが17歳だったころに初版だった少女小説です。

当時、はじめて、朝鮮半島について知り、

朝鮮の歴史について興味をもつきっかけとなった

金蓮花さんの「銀葉亭茶話」シリーズ。

(「蕾姫綺譚」のほかにもいろいろ買いましたが、散逸してしまいました)

 

金蓮花(きんれんか)さんは、

朝鮮半島の金剛山(くんがんさん)に住む

地仙姫(ちそに)という仙女を主人公にした「金剛山綺譚」という作品で、

コバルトノベル大賞を受賞&デビューされています。

中高生のとき、デビュー作を読んだわたしは、

 

かなぶん
なんて個性的な小説を書く人なんだろう!

 

と、子供心に感動したことを憶えています。

この文庫本「蕾姫綺譚」は、その続編となる作品なんですね。

当時、日本史や中国史を舞台にした少女小説はよくあったのですが、

朝鮮半島の歴史を扱う少女小説は、なかった(なかったと思う)。

異色の少女小説、といえるのではないでしょうか。

 

 

主人公は地仙姫の娘、蕾姫(つぼみひめ)。

何百年も年をとらない神仙の娘と、滅びゆく高麗(こりょ)の皇子、王勢龍(わんせりょん)との悲劇の恋。

今でも、時間を忘れて読みふけってしまいそうになる面白さです。

とりわけ、せりょんの母上が、あんこの部分にギッシリ針が仕込まれている「針入りのまんじゅう」を、素手で握りつぶすシーンとか

・・・・・・子供心にめっちゃ衝撃的で、印象に残っています。

 

金蓮花さん、今は執筆活動をされていないのでしょうか。

在日三世だそうですが、今も日本にいらっしゃるのでしょうか。

非常に美しい、格調高い日本語表現に、ところどころ韓国語の読み方を柔軟にミックスさせた日韓融合作品。

 

アマゾンや楽天で検索しても、古本しかHitしません・・・

(絶版、ということ?)

少女小説の枠を超えた「文芸作品」だと思うのですが

いまの若い人たちに「読んでほしい作品」として広めることができないのは、本当に残念です。

 

金蓮花「蕾姫奇譚」コバルト文庫
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