ソン・ジュンギ主演、2021年大ヒットドラマとなった「ヴィンチェンツォ」。
ヴィンチェンツォって言いにくいし、書きにくいし、覚えにくいし。
・・・と思っていたかなぶん。
「ヴィンチェンツォ」というのは、ドラマの主人公の名前(ヴィンチェンツォ・カサノ)のことだったんですね。
「変なタイトル~」と、はじめ思っていました
・・・が。
いや~
見終わってみると、このタイトル以外ありえないという感じです。
ほんとこのタイトル、いいわ~。
言いにくいけど(いまだに言えない(笑)。
ということで、今回はドラマ「ヴィンチェンツォ」のあらすじと感想を書いていきます。
ほどほどにネタバレします!
ドラマ「ヴィンチェンツォ」のあらすじ
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세상 멋진 다크 히어로의 협상 아닌 경고🤫
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— tvN 드라마 (@CJnDrama) January 29, 2021
泣く子も黙るイタリア・マフィアのコンシリエーリ(※顧問弁護士)、
ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は
目的のためには手段をえらばず、残酷なことも平気でやってのけます。
そんなイタリアのマフィアにさえ怖れられる男が、韓国に入国しました。
その目的は・・・・・
クムガ・プラザ(ビル)の地下に眠っている、時価〇〇億の財宝を手に入れるため。
しかし韓国に着くなりロクなことがないヴィンチェンツォ。
「早く財宝を手に入れてイタリアに帰る」つもりでいました。
完全無敵のヴィンチェンツォですが、クムガ・プラザのおかしな住人たちの妨害にあい、なかなか財宝を回収することができません。
それどころかバベルグループとのトラブルを解決していくうち、ますます深みに嵌っていくヴィンチェンツォ。
しかも、だんだん韓国の暮らしが好きになっていってしまいます。
見事、ミイラ取りがミイラになってしまう、痛快・裏社会アクション&コメディドラマです。
キャスト
ヴィンチェンツォ・カサノ(シン・ジュンギ)
イタリアマフィアの顧問弁護士。クムガ・プラザの地下室の隠し金を掘り返すため韓国に入国。金を手に入れたら早々に立ち去るはずが、さまざまな問題に巻きこまれていく。クムガ・プラザに住む人々と交流するうち、潔癖で冷淡な性格にも変化が現れる。
イケメンの代名詞ともいえるソン・ジュンギさん。顔がいいだけじゃない、弁護士でヤクザ、天子と悪魔の二面性を併せもつ、ヒトコトでは言い表せないとんでもない魅力的なキャラを完璧に演じてました。これで恋に落ちない女子がいるなら教えてほしい!
ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)
ウサン法律事務所の弁護士。ウサンは大企業側の弁護を専門としているため、人権系弁護士をしている父のホン・ユチャンとは対立しあってしまう。しかし「ある事件」をきっかけに信条に変化が‥‥‥。
奥二重の目元、卵型の顔。ぱっと見「かわいい!」という女性ではないのですが、なんだろう、回を重ねるごとに「カッコかわいい!」と思えてしまう女優さん。論理的だけど感情的、情に厚いけど拝金主義。二律背反が成立しちゃう魅力的なキャラを演じています。
チャン・ジュヌ(テギョン)
ホン・チャヨン弁護士の後輩。裏のない性格で、子犬のように愛くるしく、真顔になるとめちゃくちゃイケメンという「こんな後輩、現実にいるか?」というキャラクター(笑)
テギョン、問答無用にかっこいいです。なんでしょう、この方が画面に映るだけで星がキラキラ……(この感覚わかります?)。わたしは「ドリーム・ハイ」と「本当に良い時代」でお目にかかっただけですが、この方は本当に演技もすばらしいです。
チェ・ミョンヒ(キム・ヨジン)
「目的のためには手段を選ばない」敏腕でしたたかな性格を買われ、ウサン法律事務所に引き抜かれた検事。もともとダークサイドだったウサンだが、彼女がトップになったことで取返しのつかない深みへと嵌りこんでしまう。
韓ドラファンならだれでも知っている有名女優さんですね。「チャングム」に出てた頃から、あんまり見た目が変わらないのがスゴくないですか?1972年生まれ49歳(2021年現在)。
ハン・スンヒョク(チョ・ハンチョル)
ウサン法律事務所の代表。「長いものには巻かれる」小心者なキャラ。
名バイプレーヤーとは彼のことですね。たくさんのドラマに出演されている俳優さんですが、もとは演劇から出た苦労人だそうで、そのころの経験を生かした人間味あふれるコミカルな演技に定評が。「アドリブの鬼才」と呼ばれているそうです。
チャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)
バベルタワーの建設用地買収のため、クムガ・プラザの住人やヴィンチェンツォと対立することになったバベルグループの代表。大企業の代表にもかかわらず冴えないキャラなのには理由があって‥‥‥。
憎めないいじめられっ子キャラを演じられていたのですが、よく見るとはっきりした目鼻立ちの凛々しい外見で、なぜか応援したくなるキャラでした。後半になるにつれて好感度急上昇!
ドラマ「ヴィンツェンツォ」感想
ソン・ジュンギさんがかっこいいことくらい、韓ドラファンならだれでも知っていることですが。
「ヴィンツェンツォ」の彼は、向かうところ敵なし、完全無欠のヒーローです。
まさに神のような男、ヴィンツェンツォ!
迷ったり、ブレたりしない、
ある意味「人間を超越している」といってもいい存在です。
「これを超えられるキャラは、これからも出てこないかのでは❓」と思えるほど。
基本、「やられたらやり返す」というあらすじなんですが、
その仕返しの手法が多岐にわたり、且つ、すごく内容が練られていて
「映画3~4本見ました!」ってくらいのボリュームが。
見終わった後の満足感が、すごかった。
スリリング&アクション&スリラー&ミステリー&恋愛&法廷などなどなど、
ありとあらゆる「ドキドキ要素」を詰め込んだ欲張りストーリーなんですが、
こんなに多方面に大風呂敷を広げておいて、
しかも予測不可能なほどダイナミックな展開がありつつも、
ドラマの全体像として破綻していないなんて。
ひとつひとつのエピソードがちゃんと伏線として回収されていくのも、
見ていて非常に気持ちよく、スカッとするポイントでした。
「やられたらやり返す」のが、だんだん「やられたら倍返し」へ。
さらに、「猛禽類(←ヴィンチェンツォ)」が、「小動物(←悪人)」を、「単にいたぶっている」という図になっていくわけですが。
そういう見せ方が絶妙にうまくて、
途中から、シレっとした顔のソン・ジュンギさんが、まじで怖かった!
ヴィンチェンツォ、敵に回したくない男です。
これまでとは一味も、ふた味も違ったソン・ジュンギさんを楽しめる作品なんじゃないかと思いました。
「ヴィンチェンツォ」笑える名シーンが満載
個人的に、好きなシーンをいくつか。
①シャンプー中にシャワーが出なくなって焦ったヴィンチェンツォが、
熱湯を浴びながら絶叫する・・・的なシーンがあったんですが。
ここ、しょっぱなからめちゃくちゃ笑いましたww
うちのアパートのシャワーも、ときどき突然熱湯をぶっかけてくることがあるので、
とてもひとごととは思えません🤣🤣🤣
(あんたんとこどういう生活水準ですか、って思われそうですが(笑)
②クムガプラザのイタリア料理に、毎回「まっず…」ってなるヴィンチェンツォ。
毎回「おえ…」と、吐きだすお約束。
めっちゃ笑いました。
まずいなら来なきゃいいのに🤣🤣🤣
こういう人、イタリアのブルジョア階級に本当にいそう(←偏見)。
③銀行の頭取をたらしこむ(!)ヴィンチェンツォ
第8話、銀行の頭取がゲイだと知ったホン・チャヨン。
ヴィンチェンツォを「おとり(いけにえ?)」に捧げ、
色仕掛けで、バベルへの融資をストップさせるという筋書きです。
ファン・ミンソン役のキム・ソンチョルさん(ちょっと藤井隆に似ている?)
振り切れたゲイ役が、本当にお上手!
また、ゲイに好かれて絶望するソン・ジュンギさんの表情が、くっそ笑えます。
こんなの笑うとLGBTQの人権団体とかに怒られそうだけど、ごめん笑いをこらえられんかった‥‥
(映画「スペース・スウィーパーズ」のテホから、テホの名が来ているんでしょうかね?)
ちなみに、こんなところにもまたカメオ出演!
ファンとデートした遊園地のチケット係にベテラン俳優(イム・チェムさん)が!
笑える名シーンはほかにもたくさんありすぎて、書ききれませんでした!
基本はシリアスなお話なんですが、シリアスに浸らせないところが、このドラマのいいところですね。
ドラマ「ヴィンチェンツォ」最終回の感想は・・・
ドラマ「ヴィンチェンツォ」は、全20話。
私は個人的に19話~20話あたり、見ていて「ツラかった」かも。
そりゃ結末が気になるけど、「見なきゃよかった!」とも思ったほど。
理由はふたつ。
- 残酷だった
- ドラマが終わってほしくなかった
確かに、イタリアマフィアとしてこの結末は必要だったともいえるけど。
想像を超える残忍さで、胸がもやもやしました。
スプラッタ映画が好きな方は、全然なんともないレベルなのかもしれません。
しかし注射をうつのも嫌なかなぶんには、ちょっと刺激が強すぎた・・・。
ていうか「ヴィンチェンツォ」って、異色の韓ドラじゃないですか?
「主人公=人殺しであってはならない」
「殺人を正当化するのは、もってのほか」
・・・という韓ドラの方程式を、かなりハデにぶっ壊したのでは?
とにかくダークヒーローの大胆不敵な活躍劇にビックリの連続!
あと、物語が終わっちゃうかと思うと悲しくて、最終回を見たくなかったです。
「ロス」が怖い、ってやつですね。
ドラマ「ヴィンチェンツォ」まとめ
「コメディが苦手」だとインタビューで明かしていたソン・ジュンギさん。
しかし劇中では「真面目な顔して笑いをさそう」見事な演技を実現されていました。
誰にもマネできない、独特な雰囲気のコメディが成立していたのではないかと思います。
また、主演のソン・ジュンギさんだけでなく、ほかのキャラクターもヒネリが独創的。
最後まで、息をつかせぬ怒涛の展開で、「次はどうなるの!?」というドキドキの連続!
確かに、残酷な最終回は見ていてつらかったのですが、
ヴィンチェンツォとハンソクとの闘いの結末として、
避けられないものだったかもしれないとも思えました。
ドラマ「ヴィンチェンツォ」は、コロナ禍だからヒットしたんじゃなく、
ヒットすべくしてヒットした作品なんだと、視聴後、改めて思いました🥰