さて、実話「ガチで車にひかれた女子高生が、逆に人生救われてハッピーになった話」の第三弾ですw
過去のお話はこちら→
交通事故に遭い、左足と左腕を骨折してしまった高校時代のかなぶん。
整形外科の外科手術について、なんの予備知識もなかったので、
今後どんな手術をするのか説明を受け、
な、なんだかトンッデモナイ手術になる!!
と、けっこうな衝撃を受けました。
今後の手術のスケジュールをかいつまんで話す主治医。
- 骨折部位(足)に金具を入れる
- 腸骨の一部を削り(骨の接着剤として)足に移植する
- お腹の皮膚を損傷した足に移植する
- 骨折部位(腕)をプレートでつなぐ
- 傷口を縫合する
「は?」
ちょっと何を言われているかよくわからないんですが・・・
手術時間はだいたい10時間くらいになります~
「・・・は、あ」
主治医のせんせい、童顔でヤサ顔のちょっとしたイケメンさんなんですが、性格は鬼畜っ!
知ってかわざとか、にこにことなごやかに、
それはそれは恐ろしい手術工程を話してくださいました。
「せんせい・・・金具を足に入れるとは、一体どういうことでしょうか・・・」
おそるおそる、質問してみるかなぶん。
あ、ふつうの「鉄の棒」ですよ。
鉄の棒をお尻のところから骨の中にブスッと入れちゃいます。
「・・・・・・・Σ(゚д゚lll)」
青ざめる女子高生。
鉄の棒!?
鉄の棒を骨に入れるの!?
ブスッと!?
(・・・っていうか、骨の中にそんなの入る余地があるの!?)
「え、では、腸骨を、足に移植するっていうのは・・・どういう」
大腿骨がはやくくっつくために、健康な腸骨を足に移植します。
(腸骨っていうのは、腰のあたりの骨のことです)
「あー、なるほどですね・・・(震え声)」
かなぶん、口ではそういいながら、ぜんぜん納得できていません。
とくにケガをしているわけでもない腰の骨を、わざわざ手術しちゃう?
しかも、骨を接着剤にするって、どういうこと????
意味が分かりません。
とても常人にはない発想です~!
「ひ、皮膚移植もするんですか?」
おなかのところのキレイな皮膚をはがして伸ばし、足のケガしているところに貼ります。
「貼るんですか!?(絶句)」
ていうか、皮膚って、貼ったりはがしたりできるものなの!?
(・・・ポストイットか)
・・・えー・・(≧0≦)
ていうか、もういいですよ、そのままでも。
金属を一生取り出さないっていう選択は・・・
(↑ひたすら手術が怖い)
まだ若いからね~、もし将来飛行機とかに乗ったら、金属探知機が鳴っちゃうよ?
そんなの、困るでしょ?
困らないです!
もう海外、一生行かなくてもいいです!
必死の抵抗を試みましたが、ムリでした。
いや~、整形外科医ってスゴイわ~。
(ていうか、グロいわ~。)
はじめて医者が怖いと知った18歳の冬でした。
加害者に自覚をうながした、優しくてキビシい医者の愛情
後から考えると、
「なぜ主治医のせんせいは、あの場で、あんな話をしたのか?」
後々思い返しても、なんとなく腑に落ちないんです。
そのときちょうど、加害者の男性も病室に同席していました。
わたしを車ではねたのは、20代男性。
金髪で、いかにもヤンキーちっくな外見の建設作業員です。
(外見でその人柄を判断するのはよくないのですが)
事故原因は、速度超過と、わき見運転。
カーステレオを操作していたそうです。
カーナビも普及していない、スマホもない時代でしたが、
わき見運転は、当時から普通にありました。
とはいえ加害者といっても、わたしも悪いのです。
横断歩道のない道路で、道路を横切ったのですから。
(付近に横断歩道がない道路なんです~。゚(゚´Д`゚)゜)
そういう負い目もあって、
わたしは加害者の男性を一方的に責めることができず、
見舞いに来てくれたらフツーににこにこ。
ウェルカムな雰囲気になるように心がけちゃってました。
今考えると、信じられません。
加害者男性も、なにをカン違いしたのか、
何度も見舞いにきやがる・・・(;´д`)ゞ
もう、そっとしておいてくれればいいのに・・・
そうやって見舞いに来てたときだったんです。
主治医が病室に入ってきて、わざわざ手術の説明をしてくれたのは・・・
まだまだ子供だった女子高生時代のかなぶん。
恐ろしい手術の話に、笑顔も消え、
とりつくろう余裕もなく、顔面蒼白になってしまいました。
そりゃそうですよね。
事故であれだけ痛い目にあって、
さらにこれから地獄のような手術沼が待っているんですから。
手術の説明の最中、
その場の空気に耐えられなくなったのか、
加害者の男性は、
「じゃ・・・、俺はこれで・・・」
と、病室をコソコソ出ていってしまいました。
それ以降、二度と見舞いには来ていません(# ゚Д゚)
まあ、顔も見たくないので、結果的によかったのですが。
なんちゅう誠意のなさ!
車にひかれたことよりも、その態度のほうがよっぽど腹立たしかったです。
でも今思うと、主治医のせんせいは、
加害者男性に事故の反省をうながすために、わざと手術の話を聞かせたのかもしれません。
(このあと、そりゃもう痛く苦しく、
あぶら汗を握る治療と、涙のにじむようなリハビリとで、
実際、死ぬ思いをすることになるのですが・・・・)
交通事故を軽く考えていた加害者にかわりに「喝ッ!」を入れてくれた
(と私は思っている)
主治医の先生に、いまさらながら感謝の気持ちでいっぱいです。
続きはこちら!→