纏向遺跡に行ってきた

纏向遺跡(まきむくいせき)を見学してきた!邪馬台国は奈良県桜井市にあった?

どーも、かなぶんです。

先日、奈良旅行に行ってきましたが、その旅行の目的のひとつが、この纏向遺跡を見学すること。

 

纏向遺跡とは・・・

奈良県桜井市の北部にある、弥生時代後期~古墳時代前期に栄えた遺跡。ちょうど魏志倭人伝にある「邪馬台国」の記述と年代がかさなることから、邪馬台国(畿内説)の有力候補地とされています。
また付近には、同年代時期に築かれたと思われる古墳が多数点在しており、日本最古クラスの古墳「箸墓古墳」もここにあります。

 

 

こんなロマンあふれ、貴重な遺跡を見学できる場所にもかかわらず、奈良ってなんだか素朴!

土休日だったのですが、観光客はかなぶん親子だけでした。

JR纏向駅は一時間に2~3本しか通らず、線路は単線。

 

かなぶん
しかも一番前の車両しか扉があかなくてアセりました!

 

知らない土地に来ると、その土地の「あたりまえ」に驚かされますね。

(それも旅のだいご味ですが)

むしろ日本最古クラスの神社があるところだからこそ、地元の方々は観光地として開発されることを望んでおられないのかも?

さてJR纏向駅を降り、線路ぞいにあるのが「纏向遺跡(宮殿跡)」です。

 

卑弥呼の宮殿跡?纏向遺跡(辻地区)

纏向遺跡は卑弥呼の宮殿跡?

 

小さな線路を渡り、静かな住宅街を横切ると、突然視界がひらけました。

コンクリートの上に、いくつもの(復元された)柱が並んでいる風景・・・

 

かなぶん娘
・・・なにこれ、墓?

 

子供には、墓標に見えるらしいですw

 

かなぶん
たしかに遺跡だと知らなかったら、ちょっぴりエキセントリックな風景ですよね。

 

纏向遺跡(辻地区)には、このように柱の立っていた跡から、三棟の建物が整然と並んでいたことがわかっています。

年代としては3世紀ごろ。

生活空間ではなく、どうやら祭祀に使われていた建物のようです。

もし邪馬台国が纏向のことであれば、女王・卑弥呼の居城にふさわしい立派な建物だといえますね。

 

纏向石塚古墳・勝山古墳・矢塚古墳

纏向遺跡の古墳群

 

纏向駅から歩いて15分ほどのところにあるのが、纏向小学校。

この小学校を囲むように、纏向石塚古墳・勝山古墳・矢塚古墳という3つの古墳が集まっています。

上の写真は「勝山古墳」ですが、ほかの2つも外観は同じような感じ。

草や木が生い茂り、森のようになっています。

 

かなぶん
宮内庁管轄の土地だから、立ち入り禁止なんだそうです:;(∩´﹏`∩);:

 

ちなみに誰のお墓かは、わかっていません。

さすがに昔すぎるからねえ。

ちょうど時間帯が夕闇せまる時刻だったからか、雑木林みたいになってる古墳がなんだか恐ろしかったよー(;´Д`)

 

日本最古の古墳?箸墓古墳

ヤマトトヒモモソヒメノミコトの陵墓?箸墓古墳

 

さて、日付が変わりまして翌日訪れたのが、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の陵墓といわれている「箸墓古墳」です。

ここも宮内庁管轄なので立ち入り禁止だったのですが、外周をぐるりと回ることができます。

 

かなぶん
纏向古墳群のなかでは一番大きい古墳でした

 

外側を回るだけで、かなり時間がかかります、と、遠い!

墳長およそ278メートル、後円部は径約150メートル、高さ約30メートルの巨大な古墳です。

この墓の主といわれる倭迹迹日百襲姫命さまは、相当な霊力のもちぬしであられたとか。

 

かなぶん
霊力とは、どんな力のことだったんだろ~!

 

三輪山の神様、オオモノヌシノカミのお嫁さんになった方ともいわれており

「卑弥呼=モモソヒメ」とする説もあるそうです。

 

奈良桜井市の史跡・箸墓古墳

 

箸墓古墳の西側に、石の鳥居と立て札が立ててありました。

 

  • みだりに城内に立ち入らぬこと
  • 魚鳥等を取らぬこと
  • 竹木等を切らぬこと

 

禁忌を犯した輩には、なにやら祟りそうな勢いです・・・(ツタンカーメンの呪いじゃありませんが)

そういえばタイムリーにも、箸墓古墳はこんなニュースも。

 

奈良 箸墓古墳を調査 宇宙からの素粒子で透視 卑弥呼の墓説も

邪馬台国の女王、卑弥呼の墓という説もあるものの、内部の構造が全くわかっていなかった奈良県桜井市の箸墓古墳で、宇宙から降り注ぐ素粒子を使って内部を透視する調査が行われています。

桜井市にある箸墓古墳は、全長およそ280メートルの大型の前方後円墳です。邪馬台国の女王、卑弥呼の墓だとする学者もいますが、宮内庁が皇族を埋葬した陵墓として管理し立ち入りを禁止しているため、内部の構造は全くわかっていません。

このため奈良県立橿原考古学研究所は、発掘などを行わずに内部の状態を把握しようという調査をおととし12月から進めていることを、9日明らかにしました。

 

 

かなぶん
宇宙から降り注ぐ素粒子・・・って、なに?(←文系女子)

 

そこはかとなくオカルト臭を感じてしまうのは、わたしだけでしょうか(笑)

 

箸墓古墳の石鳥居

 

古墳の正面には、石の鳥居が立っていました。

(たぶん最近できた感じの新しめの鳥居です)

真冬でも青々とした常緑樹が茂り、ちょっとした森のようになっています。

周囲は、人通りもまばら。

車も少なく、とても静かです。

鳥の声と、風の音が聞こえます。

踏み荒らされることのない豊かな緑のなか、ゆっくりと進む悠久の雲の行方を、いまもその眸で追っているのかも。

そんなふうにモモソヒメに思いをはせ、古墳を見上げ、しばらくときを過ごしました。

 

↑箸墓古墳を空撮した、超スバラシイ動画を見つけたので貼っておきます。

 

纏向遺跡見学まとめ

纏向駅で下車して南下し、順に古墳を回っていったのですが、歩いて回るにはけっこう体力がいります。

まして子供連れで、旅行鞄を持って移動はつらかった・・・

バスもありますが、本数がかなり少ないようです。

同じ旅館にとまっていらっしゃったほかの旅行者の方にも「奈良は車で移動するのがオススメ」と言われました。

車でなくとも、自転車でもいいかもしれません。

レンタサイクルという選択肢もあるようなので、これから旅行に行かれる方はぜひ検討してみてくだい~

ていうか、体力の問題で回りきれなかったところがたくさんありめちゃくちゃ心残り。

次回行くときは、もうすこし効率よく回れるよう工夫したいと思います(>_<)

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