先日、かなぶんの勤めている介護施設で、入所者さんが亡くなりました。
夏が終わり、季節の代わり目のせいか、今月にはいって亡くなったのは二人目。
続けざまに亡くなり、施設はバタバタとあわただしいです。
かなぶんはこれまで「人が死ぬ」ような場面に遭遇することは、ありませんでした。
しかし介護施設に勤めるようになってから、なんとなく人の死が身近になりました。
「死にたい、死にたい」と言いながら、何年も、何年も施設にいる方もいれば、
入所してたった数カ月後に、風邪から肺炎になり、搬送先の病院で亡くなる方もいて。
しっかり杖をついて歩いていた、元気そうだった男性の入所者さん。
と声をかけると、ニコーと笑ってとってもチャーミングなおじいさんでした。
「まさか、あんな元気だったのに」
という方でも、数日で急変して(病院で)亡くなることがあるんだと、切ない気持ちになります。
「お迎えがくる」というのは、突然なんです。
毎日、大切にお世話した方でも、かなぶんはただの介護ですから、
最期のお別れも言うことはできません。
次に出勤したときには、もう病院に搬送された後ということもあるわけです。
「一日、一日を大切にしてお世話しなければならない」ということ、
介護をはじめて、人の死に触れ、一期一会の大切さが身に沁みました。
三途の川の渡し船は三人乗り?
一緒にお仕事をしている看護さんと、
なーんて、休憩時間に雑談をしていました。
すると、私よりすこーし年上の看護師Hさん、
Hさんいわく、
病院や介護施設では、一人亡くなると二人、三人と続けて亡くなることが(フシギと)多いんだとか。
そんな俗信があるとは。
ちょっと怖いような、
〇〇さんと△△さんが仲良く船に乗っている光景を想像してほほえましいような。
ヤメテ~、Hさん、その冗談ちっとも笑えません!
いろいろな方のいろいろな人生に、少しだけ触れることができる介護の仕事の、ある日の日記でした。