日本でリメイクドラマが放送されたことでも話題になった「シグナル」。
このブログでは、原作である韓国ドラマ「シグナル」の
あらすじとネタバレを書いていきたいと思います。
ドラマは全16話。
文章にすると大変長くなってしまうので、
今回は、1話~3話まで。
3話ずつ紹介していこうと思っています。
あらすじとネタバレは、こちら↓
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ4話~6話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ7話~9話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ10話~12話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ13話~16話<最終話>(ネタバレあり)
1話(未解決事件「ユンジョン誘拐事件」)
2000年7月29日。
京畿道(キョンギどう)チニャン市で、女子小学生誘拐事件が起きます。
主人公パク・ヘヨンの同級生、キム・ユンジョンが誘拐された「ユンジョン誘拐事件」です。
キム・ユンジョンは殺害され、変わり果てた姿で家族のもとに帰ってきました。
事件の容疑者に浮上したのは、医大生のソ・ヒョンジュン。
彼は、身代金5000万ウォンを奪い行方不明になり、
いまでは国外逃亡した可能性が濃厚だといいます。
当時、この事件には多くの捜査員が動員されましたが、犯人を見つけることはできず、
そのまま迷宮入りしてしまったという経緯があります。
実は、当時小学生だったパク・ヘヨンは、ユンジョン事件の犯人を目撃していました。
誘拐犯は、ニュースで報道されていたような男性ではなく、
白いブラウスに、赤いパンプスを履いた「女性」だったのです。
その目撃証言を警察に届け出たのですが、
小学生だったヘヨンの証言を、真剣に聞いてくれた人は誰もいませんでした・・・・。
ユンジョン誘拐事件の時効は、2015年7月29日に迫り、
この日までに逮捕できなければ、犯人は罪を逃れることになってします。
2015年、パク・ヘヨンは警察官(警部補)になっていました。
ドラマの舞台は、事件が起きた2000年当時の、チニャン署に移ります。
当時、事件を担当していたのは、イ・ジェハンという刑事でした。
ジェハンは、真犯人はソ・ヒョンジュンではない、と推測していました。
身代金の受け渡しが行われたカフェに残されたソの指紋は、いずれも右手の親指の指紋のみ。
なにか、仕組まれた不自然さを感じ取っていたからです。
女に貢いだすえ、ソは多額の借金を抱えていたことも判明しました。
さまざまな情報を複合的に判断すると、
むしろソの交際相手である「女」が、事件に関与しているのではないかと、
そう目星をつけていました。
古い無線機から男性の声が・・・・
そして2015年。
時効成立まで3日となったある日、パク・ヘヨンは不思議な経験をします。
廃棄物のごみ袋のなかに入っていた古ぼけた無線機。
そこから男性の声が聞こえました。
無線機の声は、「パク・ヘヨン警部補」とヘヨンの名前を呼び、応答を求め、
相手は、「イ・ジェハンです」と自分の名を名乗りました。
無線機は話し続けます。
「あなたに聞いたソンイル病院に来ているが、
裏庭の通風口に、ソ・ヒョンジュンの首つり遺体がある。
ソは親指を切り取られている。自殺に見せかけた他殺だ」といったのです。
そして、無線の相手は、
「警部補、なぜ俺にここに来るなと言ったのか?」と
謎に満ちた意味深なことを言い、それを最後に無線は途切れてしまうのです。
そのとき、無線のむこうで鈍器のようなもので殴られたような物音がしました。
ヘヨンはわけがわからないまま、無線機をもって帰ります。
気になったヘヨンは、ソンイル病院に出かけます。
ソンイル病院は、今も、廃屋のまま残されていました。
そして無線機の声が示すとおり、
ソンイル病院の裏庭の通風口の中に、
本当に、白骨化した遺体を見つけてしまったのです。
ヘヨンは、この時点では交番勤務のため、事件を直接捜査することはできません。
事件の少し前、ひょんなことから知り合ったチャ・スヒョン刑事に遺体発見を通報しました。
スヒョンは、チニャン署のベテラン女性刑事です。
しかし、無線機から遺体の場所を知ったなどと話せば、
バカにされるに決まっていると、容易に想像できましたから、
ヘヨンは、詳しい経緯を話すことはせず、
ただ「この遺体と、ユンジョン事件の犯人、ソ・ヒョンジュンのDNAと照合してほしい」とのみ、依頼しました。
その後、DNA鑑定の結果、本当にソの遺体だったことが判明したのです。
15年前、現場で検出されたの親指の指紋だけ。
しかし、発見されたソの遺体には親指がありませんでした。
科捜研の話によると、メスのような鋭利な刃物で切断された可能性が高いとのこと。
誰かがソを殺害したあと親指だけを切断し、指紋を残して犯人に仕立て上げた。
・・・・という仮説が成り立ちます。
この時点で、時効まで29時間に迫っていました。
何やら裏がありそうな意味深な会話をするキム・ボムジュ局長と、アン・チス係長。
キム局長は、ユンジョン事件を再捜査することに後ろ向きです。
事件を調べなおすことは、当時の捜査が間違いだった認めることであり、
警察の威信に傷がつくと考えられていたからです。
このままでは、ソは自殺として片付けられ、
真犯人を逮捕することができなくなってしまいます。
それだけはなんとか阻止したい。
その一心で、パク・ヘヨンは捨て身の戦法に出ます。
警察署に押し掛けたマスコミの前で、
ソは自殺でなく、他殺であること、
誘拐の真犯人が彼を殺したことを、暴露してしまったのです。
ちょうどマスコミの前で、キム局長が「ソは自殺しました」と、堂々と発表した直後。
結果的に、局長が発表した内容に反証することになり、世間は大騒ぎに。
この報道を見た局長は、もちろん大激怒します。
さらにヘヨンはマスコミの前で、「現場はソンイル病院で、遺体は親指が切断されており、
真犯人はソンイル病院の元看護師で、メスに慣れたオペ室担当だ」とまで明らかにします。
これにはヘヨンの思惑がありました。
どこかでマスコミの報道を見るであろう真犯人を刺激し、
犯人からの何らかのアクションを期待するねらいがあったんです。
捕まるかもしれないという焦りを感じた犯人は、
身辺整理をし、姿をくらますなどの、普段と違う行動に出るはずです。
時効成立まで、あと20時間。
事態は差し迫っています。
ヘヨンたちは、犯人ではないかと情報提供があった人物と、ひとりひとり会いますが、
とても間に合いそうにありません。
また、なかなか「自意識の塊で、浪費家、流行に敏感な、買い物中毒の女性」
・・・という犯人像と、合致する人物に出会うことができません。
そんななか、ニュースが出たあと突然姿をくらましたというカン・セヨンという女性を逮捕。
事情聴取で、自供を引き出せば、起訴できるかもしれません。
この時点で、時効まであと一時間半です。
ところが。ここでヘヨンは違和感を覚えます。
カンが、地味な茶色の靴を履いていることです。
流行に敏感なはずの犯人だったら、ロッカーに最新のパンプスを残して逃亡するだろうか?
ヘヨンとスヒョンは、同時にハッと思いいたりました。
情報提供をした看護婦こそ、犯人だったのではないか、と。
犯人は頭の回転が速く、ずる賢く、目的のためには手段を選ばない女。
同僚を犯人に仕立て上げ、警察が同僚を追っている間に、時効成立を狙ったに違いありません。
カンを通報した看護婦は、ユン・スア。
「犯人は私たちの近くで、翻弄される警察を、いまも見ているはずだ」
そう感じたヘヨンは、雨のなか外に飛び出します。
スヒョンもCCTV解析チームに依頼し、ユン・スアの車を追跡します。
そして雨の中、とうとうユン・スアを追い詰めました。
この時点で、時効成立まであと20分です。
2話(ユンジョン誘拐事件の顛末と、長期未解決チームの結成)
ユンジョン事件の真犯人、ユン・スアを逮捕することができたスヒョンたちでしたが、
犯人の自供を引き出さなければ起訴することができません。
科捜研の分析は進められていますが、いまだ解析結果待ちの状態です。
チャ・スヒョンは、ユン・スアの心理に揺さぶりをかけますが、
相手は警察組織を研究し尽くしており、自供を引き出すことができませんでした。
時効を迎えた12時過ぎ、ユン・スアは勝ち誇った笑みを浮かべ、取調室の席を立ちます。
その直後、取調室の電話が鳴り、科捜研の結果が出ます。
ソ・ヒョンジュンのメガネに付着したDNAは、99%ユン・スアのものと判明し、
ソを殺害したのは、ユン・スアで間違いないという検査結果が出たのです。
「遅いんだよ!」と、電話を取った刑事は怒声を発し、受話器を叩きつけました。
身も心も脱力状態で、取調室を出た刑事たちの前に、
もう一つの検査結果資料が差し出されました。
ソ・ヒョンジュンが所持していた、古い駐車券。
その日付を確認したスヒョンは、ハッと鋭い視線を投げました。
そして無言で去っていくユン・スアに追いつき、手錠をかけます。
駐車券の日付から、ソ・ヒョンジュンの死亡推定時刻は、7月30日0時5分以降。
ユンジョン事件の犯人として逮捕することはできませんが、
ソ殺害容疑で逮捕することはできたというわけ。
長期未解決事件チームの結成
ユンジョン事件を契機に、「過去の未解決事件を積極的に解明するべき」という方向に世論が傾きます。
それにともない、「凶悪事件に対する時効を廃止する法案」が国会で成立。
その結果、長期未解決事件の専門チームが組まれることとなりました。
チームの責任者はアン・チス(チョン・ヘギュン)、
そして、チニャン署強行1班からはチャ・スヒョン(キム・ヘス)、
その部下のキム・ゲチョル(キム・ウォネ)、
鑑識官のチョン・ホンギ(イ・ユジュン)、
そしてプロファイラーのパク・ヘヨン(イ・ジェフン)です。
ある夜、もう一度、例の無線機がつながります。
無線機の相手(イ・ジェハン)に向かって、
「あなたのおかげでユンジョン事件は解決しました!」
・・・と喜び勇んで、報告するヘヨン。
ジェハンはまだ知りませんが、無線機の向こうは2000年8月3日(15年前)の世界でした。
なぜ、イ・ジェハンは自分のことを知っているのか?
なぜ、ソ・ヒョンジュンの遺体のありかを知っていたのか?
聞きたいことがたくさんあるのですが、
どうもイ・ジェハン刑事の様子がおかしいのです。
ジェハンは苦しげな呼吸のもと、「これが最後の通信かもしれない」といいます。
そして「1989年のイ・ジェハンを説得しろ」
「過去は変えられる・・・諦めないで」などと、ナゾの言葉を伝えるのです。
そして無線機のむこうで、耳をつんざくような銃撃の音が響き渡りました。
それ以降、通信は途切れます。
なすすべなく立ち尽すパク・ヘヨン。
いったいイ・ジェハン刑事の身になにがあったというのでしょうか。
その後、パク・ヘヨンは、警察職員の人事記録を調べてみました。
イ・ジェハンという刑事がどんな人物なのか知りたかったのです。
イ・ジェハンと同姓同名の刑事はいましたが、
現職の刑事のなかに該当する人物はいませんでした。
実はこのイ・ジェハン刑事は、
チャ・スヒョンと旧知の仲でした。
スヒョンが新人刑事だったころの先輩刑事です。
スヒョンはなんらかの事件にまきこまれ、姿を消したジェハンを今でも探し求めているのです。
(この時点では、スヒョンとジェハンの関係を、ヘヨンはまだ知りません)
次の事件は「京畿(キョンギ)南部連続殺人事件」
アン・チス係長は、京畿南部連続殺人事件の資料をチームに持ち込みます。
未解決事件のなかでも、誰でも知っている有名な事件です。
1987年12月3日、オソン山付近で、最初の被害者が出て、
その後、3年間で計10人の被害者がでた殺人事件です。
新規発足した長期未解決事件チームは、まずはこの事件を再捜査することになりました。
実は、この京畿南部事件は、過去にイ・ジェハンが担当した事件。
ジェハンが刑事になって初の担当事件であり、
チャ・スヒョンは因縁めいたものを感じるのでした。
しかし未解決事件の再捜査は生半可なことではありませんでした。
当時の捜査は、証拠の収集技術が未熟で、
当然、毛髪や血痕は採取されておらず、DNA鑑定もできず、
犯人をみつけても、逮捕できる証拠がない可能性が高いのです。
そんなおり、パク・ヘヨンの無線機が応答を始めます。
つながった相手は、イ・ジェハンですが、
時代はユンジョン事件よりも10年以上さかのぼった1989年。
オソン山で、京畿南部事件の失踪者の捜索をしている新人刑事のイ・ジェハンです。
パク・ヘヨンは当時の捜査資料から、次の被害者がどこで発見されるかを
過去に生きるイ・ジェハンに無線で伝えました。
「7番目の被害者は、3号線沿いの葦畑で発見されましたよね。
そして、8番目はヒョンプン駅の線路わきで・・・・・・」
(この時点では、ヘヨンは過去と通信しているとは知りません)
まだ新米だったイ・ジェハンは半信半疑でしたが、
無線機での応答のとおり、被害者の遺体が本当に葦畑で発見されたので、
なんだかキツネにつままれたような気持ちになるでした。
しかし無線の相手が、7人目の遺体発見現場を正確に言い当てたのですから、
「8番目はヒョンプン駅の線路わき」という予言めいた言葉が、気にならないわけではありません。
念のため、駅の線路わきを巡視していたところ、
ジェハンは、8番目の被害者が倒れているところを発見します。
イ・ジェハンのおかげで、8番目の被害者になるはずだったイ・ミソンは、奇跡的に生還しました。
8番目の殺人は、未遂に終えることができたのです。
その結果、2015年で捜査を続けるパク・ヘヨンは目を疑います。
いままで見ていた記録写真が自然と変化し、
ホワイトボードの文字が「イ・ミソン、未遂」に書き換わっていたのです。
3話(京畿南部連続殺人事件の再捜査によって起きた新たな殺人事件)
さて、ホワイトボードの文字が「イ・ミソン未遂」と変化したことは、
どのように過去が変わったことを表しているのでしょうか?
無線で得た情報をてがかりに、ヒョンプン駅の付近を巡視していたイ・ジェハンは、
線路わきに倒れているイ・ミソンを偶然発見し、
現場にいた不審人物を追いかけます。
事件現場に居合わせたのは、黒い帽子に黒い衣服の、若い男性。
バスに乗り込もうとしたその男を、イ・ジェハンは逮捕しました。
この男の名はチェ・ヨンシン。
しかしチェ・ヨンシンは犯人ではありませんでした。
チェは、取り調べ中に死亡してしまうのですが、
その死亡時刻に、オソン洞の商店前で、8人目の犠牲者が出たからです。
誤認逮捕したあげく、無実の一般市民を死なせたというので、
警察は世論の厳しいバッシングにさらされ、苦しい立場に追い込まれます。
誤認逮捕したイ・ジェハンは停職に、
担当刑事のキム・チャンスは刑務所に拘留されることになってしまいます。
そのころイ・ジェハンには気になる女性がいました。
市の職員として働く、キム・ウォンギョンという女性です。
ジェハンは彼女の身を案じ、
護身用のスタンガンを彼女にプレゼントするのでした。
(このスタンガンが後々重要な役割を果たします)
京畿南部連続殺人事件は、「被害者はみな、バスを利用していた」という共通点があります。
遺体の発見現場は、1508番(当時は95番)の路線上とぴったりと一致するのです。
8人目の被害者、ファン・ミンジュはその路線バスの車掌だったことも、
この推理を裏付けるものでした。
8番目と、9番目の被害者は、ほかの被害者と「なにかが違う」と感じてパク・ヘヨン。
ヒョンプン駅の線路わきでイ・ミソンを殺し損ねたあと、
急に、次の殺人が「早まった」ような気がするのです。
イ・ジェハン刑事が、誤認逮捕で別の男を捕まえたものの、
「いずれ自分にも捜査の手が及ぶことを恐れた犯人が、
焦って目撃者の口封じをしようとしたのではないか」
と、犯人の心理をプロファイリングしました。
となると、8番目と9番目の被害者は、
犯人の顔を見た可能性がある(=目撃者)だということになります。
ヘヨンと同じことを考えたイ・ジェハンも、目撃者をあたりますが、
「ヒョンプン駅のバス停から、バスに飛び乗ってきた黒服の男がいなかったか?」
と、95路線バスの運転手(イ・チョング)に尋ねましたが、
「そんな男はいなかった」と、きっぱりと否定されてしまいます。
これでは、ヒョンプン駅で見失った真犯人は、
煙のようにどこかに消えてしまった、ということになります。
なにかがおかしい、と考えたヘヨンとスヒョン。
過去に見逃した部分を調べなければ、未解決事件は先に進まない、
そう考えた二人は、8番目の被害者ファン・ミンジュに、最後に会った同僚に話を聞くことにします。
ところが、その人物(チョン・ギョンスン)の自宅を訪ねたところ、
自宅で何者かに殺されているところを発見するのです。
手足を独特な結び方で拘束され、26年前と同じ死に方・・・・・
これは「京畿南部連続殺人事件」の犯人による再犯である、と一目でわかる死に方でした。
未解決事件チームが当時の事件を再捜査しはじめたとたん、起きた事件です。
「僕たちのせいで被害者は死んだ」と、ヘヨンは責任を感じ、
何としてもこの事件を解決し、犯人を逮捕しなければと、決意を新たにしします。
しかし、現実は思った通りにはなりません。
事件の担当を所轄の警察に渡すようにと、アン係長から指示されたのです。
不本意ながら、未解決事件チームは引き下がらざるを得ません。
そのころ、イ・ジェハン刑事は警察署に拘留されていました。
なぜ偶然、ヒョンプン駅にいたのか?
犯人を追いかけることができたのか?
まさか「無線機が教えてくれた」とは言えず、うまく説明できないことを怪しまれ、
犯人の仲間にちがいないという嫌疑をかけられたのです。
そして11時23分、拘留されている真っ最中に、例の無線がつながります。
「そちらが本当に1989年なら、事件を防いでほしい。
次の被害者はキム・ウンギョン、町役場の職員。
11月7日夜9時半、現場はヒョンプン洞の路地だ」・・・・・・
パク・ヘヨンの必死の訴えは無線機を通じ、
檻の中にいるイ・ジェハンに伝わりました。
ジェハンは、キム・ウンギョンという名前を聞き愕然とします。
キム・ウンギョンは、ずっと憧れていた愛する女性の名前だったからです。
チャ・スヒョンは「事件を所轄に渡す」ことを承服したものの、
未解決である「京畿南部連続殺人事件」の捜査をあきらめるつもりはありませんでした。
科捜研で当時の事件との違いを科学的に検証した結果、
過去の被害者は「死ぬ前に」拘束されていたが、今回は「死後に」縛られていることが判明し、
京畿道事件の犯人とは、同一犯ではない可能性が浮上したのです。
しかし、ヒモの結び方は全く同じ・・・・・
ヒモの結び方などは公表されておらず、事件の関係者しか知らない情報です。
今回の事件は、「同一犯ではないが、26年前の事件となんらかの関係がある人物である」ことがわかります。
今回の犯人を捕まえれば、自動的に京畿南部連続殺人事件の犯人も判明するに違いありません。
今回殺された事件をもう一度整理することにしたパク・ヘヨンとチャ・スヒョン。
窓の鍵は内側から施錠され、玄関の鍵も壊されておらず、
争った形跡もないことから、犯人は顔見知りの可能性があることがわかります。
再捜査が始まったとたん、犯人がチョン・ギョンスンを殺したとすると、
動機は「口封じ」だという仮定もなりたちます。
やはり被害者の知り合いで事件の関係者である、バスの運転手(イ・チョング)が怪しい、という結論に至るのです。
しかしイ・チョングは壮年の男性で、
「恋愛経験のない20代前半」という犯人像に合致しません。
また事件が起きた時間帯はバスに乗務中で、アリバイがはっきりしています。
さて、警察の留置所に入れられていたイ・ジェハンですが、
キム・ウンギョンが殺されるかもしれないことを(無線で)聞き、
じっとしていられるわけがありません。
見張りの警官を失神させて脱獄し、キム・ウンギョンのもとに走ります。
彼女を救うことができるのでしょうか。
・・・・第4話に続きます。