チャンギハと顔たちとは

「チャン・ギハと顔たち」伝説の人気バンド解散の理由ってなんだったの?

こんにちは、かなぶんです。

そもそも、それほど音楽をよく知っているというわけでもないんですが、

最近、ひょんなきっかけから「チャン・ギハと顔たち(장기하와 얼굴들/Kiha & the Faces)」という韓国のバンドを知りまして・・・・

 

かなぶん
なんか、うまく言えないけど・・・すごい!!

 

・・・そのなんともいえない存在感や、中毒性のあるメロディにクラクラきちゃいました。

 

日本に住んでいると耳にする韓国の音楽は大半がK-POPで、ロックバンドの話題はあまり入ってきません。

「チャン・ギハと顔たち」とは、一体どんなバンドなのか?

チャン・ギハとは、何者なのか?

面白くて、なんかクセになる大韓ロック・バンドについて調べました。

 

「チャン・ギハと顔たち」って何?

 

 

 

「チャン・ギハと顔たち」は、2008年に結成された韓国のフォークロックバンドです。

 

かなぶん
ていうか、変なバンド名・・・

 

正直、名前でドン引きしました(笑)

何? 何なの、この「消化不良を起こしそうな」バンド名は?

 

「チャン・ギハと顔たち」とは

2008年に「安物のコーヒー」でデビューした韓国のオルタナティブ・ロックバンド

既存の音楽を独自のセンスで変形させ、全く違うものに生まれ変わらせる才能や、ユニークでキャッチ―な歌詞、型にとらわれない自由で柔軟な音楽性、カリスマ性の高いライブパフォーマンスがまたたくまにファンの心をとらえ、韓国に一種の社会現象をもたらした。

ファーストアルバムでは4万枚以上を売り上げる記録的大ヒットをとばし、その年の韓国大衆音楽賞では3部門で賞を受賞。

ボーカルを担当するチャン・ギハ氏は、独特の作風と思想性から「インディーズ界のオバマ」「チャン教主」などと呼ばれた。

2010年に日本国内版リリース後、初来日。その後、数々の日本のバンドと対バンし、ライブやフェス(サマソニ)にも出演。

人気絶頂のなか2018年いっぱいで解散し、10年間の活動にピリオドを打った

名前の由来として、「チャン・ギハ オルグルドゥル」という響きが気に入ったから。また「顔がたくさんある」というグロテスクなイメージからと語っているが「特に意味はない」とのこと。

 

なんだか、分かったような分からないような説明文です(;´Д`)

ていうより、曲を聴くのが一番の近道ですよね。

私もよく分からないまま、そのうちの代表曲のひとつを聞いてひっくり返りました。

「ㅋ」というタイトルの曲です。

 

 

なに、この得体のしれない曲・・・。

曲調は、ボブ・マーリーを彷彿とさせるレゲエ調ですが。

裏拍のリズムに、吃音(きつおん)を絶妙に組み合わせ、なんかわからないままに天才的に面白い曲になっています。

そもそもタイトルが「ㅋ」って何なの???

 

かなぶん
ちょっと半分フザケてる感があるよね・・・

 

そう思って、調べてみたところ・・・

「ㅋ」というのは、日本でいう「w(笑)」に当たるんだとか。

「ㅋ」という発音を組み合わせて、韻を踏んだ曲になっているんですね。

韓国語がよくわからなくても、雰囲気だけでも十分楽しめる曲じゃないかと思います。

 

かなぶん
歌詞も面白いので、キョーミがある方は調べてみてはいかがでしょうか。

 

チャン・ギハさんの作品は、どの曲も印象深いものばかりで

「ひょっとして哲学?」と、深読みしたくなる曲も。

インパクトのあるPVに度肝を抜かれ、日本語訳を見てひっくり返った(←二度目w)曲がこの曲です。

 

 

「それは君の考えでしょ(그건 니 생각이고)」という曲。

まあ、聞いてもらえばわかると思うのですが。

 

「アレコレ口出ししてきて他人に干渉してくる人がいるけど

あに~、くごんでぃせんがぎご~(それは君の考えでしょ?)って言っとけばいいよ」

という究極論をうたった歌。

てか、ほんと面白いし、その通りだと思うww

結局のところ、無責任なことを他人にアレコレ言われる筋合いなんてない。

あらっそ、あらっそ(はいはい、わかった)」って言っておけばいいんだよね。

これ非常に平易な言葉で、子供に語り聞かせるようではあるのですが、妙に心に刺さります。

これは古くて新しい哲学なんじゃないかな。

 

とくに「あにじゃな、あにじゃな、あにじゃな、あ? あ? あにじゃな、あ? あ? 」

(「ないだろ、ないだろ、ないだろ、な? な? ないだろ、な? な?」)

って、畳みかけてくるところとか、いかにもオレサマな感じが最高にカッコイイ。

チャン・ギハさんの竹を割ったような性格がうかがい知れる一節じゃないかと思うのです。

 

 

※一瞬、某2ちゃんねる管理人さんの、この発言↑を想起しましたが、よく考えるとこれとはちょっとニュアンスが違いますので、悪しからず。

 

介護の仕事を派遣で続けていて、「本当にこれでいいのか?」と悩むことも多くあったかなぶん。

親に「他人の下の世話をするような仕事はやめたら?」などと職業差別をするような発言をされることもあり。

(それにしても、なんという無責任な発言。次を探すのだってタイヘンなご時世なのに、やめてどうしろというんだ~)

・・・だけど、チャン・ギハさんのこの曲で「これで、いいんだ」と、スッキリ自己肯定できたような気がします。

はじめて聞いたとき衝撃で、次に聞いたとき、なんだかそのじんわりくる優しさに涙がでました。

音楽に勇気づけられた瞬間です。

 

かなぶん
ありがとう、チャン・ギハと顔たちさん

 

チャン・ギハと顔たちのメンバーに日本人!長谷川陽介って?

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우리 아버님 생신 축하해주세요… #80 #근황

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「韓国のバンドに日本人ギタリストがいる」と聞いて、がぜん、親近感がわきますよね。

チャン・ギハと顔たちのメンバーには、なんと日本の方がいらっしゃいます。

その名も、長谷川陽平さん。

長谷川さんはバンド解散を前に、とある記事のインタビューに今の心境を答えています。

 

このバンドのメンバーになって、僕はプロフェッショナルのミュージシャンになったと感じる。

韓国に住んで23~4年目になるけど、上手く行かなかった時代のほうがずっと長かったから。

僕自身のマインドは変わらないのに、人々が僕をプロのミュージシャンとして見る視線が不思議だった。

10代や20代の頃は後悔することもあったが、この10年間はひとつの後悔も無かった。

メンバーになっていなかったら、その間に日本へ帰っていたかもしれない。

ビルボードジャパン「チャン・ギハと顔たち解散インタビュー」

 

韓国の国民的なバンド「サヌリム」がお好きだったという長谷川さん。

実力が認められ、2005年、実際にサヌリムのメンバーに入っちゃったというから驚きです。

相当の実力をお持ちの方なんですね。

その後、「ギター兼プロデューサー」として、チャン・ギハと顔たちに加入されました(2011年)。

 

チャン・ギハと顔たちの「괜찮아요(大丈夫だよ)」という曲の中で

「僕はサヌリムが好きだけど、君は好きじゃなくても大丈夫だよ」というフレーズがあります。

このフレーズから、チャン・ギハさんはサヌリムをリスペクトしていたのかも? と推測できます。

実際にサムリヌに加入し、活動していた長谷川さん。

外国人(日本人)にもかかわらず長谷川さんをバンドに起用した理由は、そういった「つながり」からきているのでしょうか。

 

長谷川陽平さん、もう一つビックリしたのですが、

日本の俳優・竜雷太さんの息子さんなんだそうです。

だからなんだ、といわれたらアレなんですが。

 

かなぶん
面影がある、といえば、ある!

 

長谷川さんはお父さん仕込みのシブイ人ですが、親の七光りを嫌い、これまでコネに頼ったことはなかったとか。

独立独歩で自分の人生を切り開く、信念のある人のようです。

 

長谷川陽平さんの著書はこちら↓

大韓ロック探訪記 (海を渡って、ギターを仕事にした男)

チャン・ギハと顔たち、なぜ解散?

 

「그렇고 그런 사이(いわゆるそういう仲)」という曲。

「俺は君が望むものはすべて与えてやれる

だからよそ見してキョロキョロしたりするな

寝ているときも他のことを考えるな(俺の事だけを考えろ)」

こういう亭主関白風なことを言ったかと思いきや、

「お前と俺は、お前と俺は・・・いわゆる、そういう仲だから」

と急に恥じらいだす、「反則か!」とツッコミたくなるほど可愛い韓国男子の曲です。

 

ライブでもとても盛り上がっているし、ファンも多く、順風満帆のように見えたチャン・ギハと顔たち・・・

なぜ、とつぜん解散してしまったのでしょうか。

最後のアルバム「mono」について、解散インタビューのなかで

「10年間の結晶のような仕上がりになった。(だから活動に)区切りをつけようと思った」と、おっしゃっています。

 

かなぶん
どゆこと~(・´з`・)

 

何がなにやら、わかったようなわからぬような?

波に乗ってきた10年なんだから、区切りをつける必要なんかなくない?

イマイチ腑に落ちません。

 

チャン・ギハ、IUと公開恋愛!そして3年後の破局

 

「チャンギハと顔たち」のカリスマボーカル・チャン・ギハさんに熱愛報道が出ました。

お相手は、歌手で女優のIU(アイユー)。

 

かなぶん
IUって、「あの」IU!?

 

そうです。

歌手で女優、小柄で華奢で、女の目線からみてもめちゃくちゃカワイくて、守ってあげたくなる代名詞のような女性、IUです。

「ドリームハイ」で、キム・スヒョンやテギョンと共演したり、「麗~花萌ゆる8人の皇子たち」でイ・ジュンギと共演した、あのIUです。

2013年に、チャン・ギハさんがパーソナリティを務めるラジオ番組でのゲスト出演をきっかけに、

IUさんのほうがチャン・ギハさんに一目ぼれし、お付き合いすることになったのだとか。

 

かなぶん
まじか~!!

 

ふたりの出会いとなったラジオ番組は、コチラ。

 

 

かなぶん
キャー、なんか無条件でコッチが照れるわ~!

 

年齢差11歳、それでも好かれるってすごい魅力ですよね。

オトナの魅力でしょうか?

2016年ごろのインタビューで、チャン・ギハさんは

「仲良くやってます。IUは僕にはもったいないほどの女性」

と、コメントし、アツアツぶりを披露していました。

しかし、2017年1月に、破局報道が・・・

そして、破局報道の後に発表されたのが、最後となってしまった5番目のアルバム「mono」。

このアルバムの後、解散ライブをやり、2018年末をもってバンドは解散しました。

 

「チャン・ギハと顔たち」解散の理由を推測してみる

なぜ、登り調子のときにいきなり解散?

解散の理由があまりにも腑に落ちないので、私なりに推測してみました(あくまでも推測です)。

 

作詞も作曲も、担当しているのはチャン・ギハさん。

そもそも自分の身のまわりの日常を歌詞にするのが、とてもうまい人です。

なので。

IUとの交際期間にリリースされたアルバムに注目し、その歌詞を読んでいくと・・・

「解散はIUとの破局が関係してる」ことは明らかじゃないか、と思うわけです。

ご本人は口をつぐんでいるので、完全に推測ですが。

アルバム「私の愛に熟練した人はどこにいますか」では、恋人と心がすれ違ってしまうもどかしさや、分かり合えないつらさをいくつかの曲のなかで歌っています。

そして「mono」の収録曲はとくに、痛いほどの悲しみと孤独がひしひしと感じられます。

悲しみと孤独、怒り、後悔、そしてあきらめ。

おどけた口調や牧歌的な曲調に乗せているからこそ、マイナスの感情が際立ちます。

「真剣に相手を愛していた」ことが強く伝わってきました。

こんな全力で恋愛してたんなら、全力で脱力するのはどうしようもないことじゃないかと感じました。

 

かなぶん
私だって離婚したあと、心の中を整理するのに何年もかかったよ・・・。

 

そもそも、アルバムを出したら嫌でもテレビやラジオ、ライブで(収録曲を)歌わなきゃならないわけで。

失恋の傷がまだ癒えていないチャン・ギハさんに、それはあまりにも残酷なことですよね。

 

かなぶん
傷口に塩を塗るみたいなもんよ。

 

チャン・ギハさんの「楽しい曲」にノリノリになるつもりでライブに来ているファンの前で、どんな顔でこんな「悲しい曲」が歌えるでしょうか。

歌番組の司会者やインタビュアーに、これ以上IUとの破局をいじられるのもシャクに触るでしょうし。

たとえ相手のことを吹っ切れていたとしても、気分がいいものではりません。

嘘をつけない、正直な人だからこそ「解散」という答えを出すしかなかったのかもしれません。

 

かなぶん
本当にIUが好きだったんだねえ・・・

 

もし私がチャン・ギハさんのファンとして歌を聴いていたら、痛ましくて、かける言葉も見つけられないでしょう。

しかしこれだけ才能のある人ですから、絶対このまま終わるわけがないと思うんですよね。

バンド再結成があることを信じ、ふたたびパワー溢れる曲でみんなをアッと驚かてくれると信じています。

 

かなぶん
もし活動再開したら、ライブ見に行きたい~!

 

遠い異国の空の下から、ライブを心待ちにする、かなぶんなのでした。

(記事、下へ続きます)

 

「私の愛に熟練した人はどこにいますか」

 

「mono」

 

【おまけ】チャン・ギハと顔たちの曲がファブリーズのCMに

最後まで読んでくれて、ありがとうございました☆ミ

もしお時間ある方は、最後の最後にこちらをどうぞ!

 

 

「빠지기는 빠지더라」という曲。

映像は、韓国P&GのファブリーズのCMに起用されたときのものです。

コミカルな動きが得意なチャン・ギハさん、四捨五入で40代とは思えないキュートさです。

曲の、本来の歌詞をひもといてみると・・・

 

「肉のにおいもチゲのにおいも魚のにおいもタバコのにおいも、なとなく消えるけど・・・

でも酒に酔って眠りに落ちる瞬間、(消したハズの)君のにおいを思い出しドキッとする・・・」

(※超アバウトな解釈ですみません)

 

というような、そんな切ない歌なんです。

でも、ステキな曲ですよね。

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