日本でリメイクドラマが放送されたことでも話題になった「シグナル」。
このブログでは、原作である韓国ドラマ「シグナル」の
あらすじとネタバレを書いていきたいと思います。
ドラマは全16話。
前回は1~3話を書いたので
今回は4~6話のネタバレを書いていきたいと思います。
4話(京畿道連続殺人事件の結末)
イ・ジェハンは、どうにかしてキム・ウンギョンを助けるため、
暗い夜道のなか、帰宅とちゅうであるはずの彼女を探しています。
「11月7日、夜9時半、ヒョンプン洞の路地で、彼女は殺される」
・・・という、無線機から聞いた運命のような言葉。
なんとか運命を変えたい一心で、必死に彼女を探しているのです。
しかし、ジェハンは間にあいませんでした。
愛する女性は、何者かによって殺され、ジェハンは自分の非力を悔やむのでした。
一方、2015年の未解決事件チームでは。
だんだんと犯人像があきらかになってきます。
チョン・ギョンスンの遺体のそばに落ちていたグラスの破片から、イ・チョングの指紋がでたのです。
口封じのためにチョン・ギョンスンを殺したのは、
バス運転手のイ・チョングだった可能性が出てきました。
パク・ヘヨンは、26年前のバス路線について、詳しく知っている人に聞き込みをしました。
すると年配の運転手から、イ・チョングの名前が・・・。
イ・チョングはあの事件の後、息子が事故に遭い、
退職金を受けとって辞職した、というのです。
パク・ヘヨンは、ピンときました。
チョングの息子が、プロファイリングした犯人像とぴったり合致することを。
チョングは、当時、毎日バスに息子を搭乗させていた、というのです。
被害者全員が利用していた95番バスを担当していたのは、イ・チョングで、
イ・ジェハンが犯人を取り逃がしたとき、
「誰も乗ってこなかった」と、ウソの証言したのもイ・チョングです。
ひとり息子を目に入れても痛くないほど溺愛し、
「息子のためなら何でもできる」と言っていたイ・チョング。
自分の息子が犯した罪を隠蔽し、息子を守るためにやったことだとしたら、すべて辻褄があうのです。
一方、セフン病院に急行するチャ・スヒョン。
セフン病院には、イ・チョングの息子が入院していると判明したからです。
イ・チョングの息子の名は、イ・ジニョン。
スヒョンが病室に入ると、イ・ジニョンは眠っていました。
しかし本当は眠っておらず、一瞬のスキを突かれたスヒョンは、犯人と乱闘に。
首を絞められたものの、ヘヨンらの応援もあり、イ・ジニョンを逮捕することができました。
しかしその直後、父のイ・チョングが京畿警察署によって逮捕。
「チョン・ギョンスンも、26年前の被害者も、全員、自分が殺した」といって、京畿署に自首したのです。
息子の罪もすべてかぶるつもりに違いありません。
これでは、真犯人を逮捕することができない・・・・・ヘヨンたちは焦ります。
そこで、パク・ヘヨンは、さらに別方向からアプローチすることに。
イ・チョングに殺されたチョン・ギョンスンは、
26年前の事件を知っていながら、黙っていた人物です。
「事件の事を黙っているかわりに、チョングを強請(ゆす)っていたのではないか?」
・・・と、ヘヨンは考えました。
そこで、チョン・ギョンスンが事件の証拠品を隠しそうな場所を洗い出します。
そこで浮かび上がってきたのが、ソニャン市に住む従姉の居宅です。
しかもギョンスンは2002年から二年間、そこに住んでいたこともわかりました。
いとこの住居を捜索したパク・ヘヨンと、チャ・スヒョンは、
とうとう黒い袋に入った、事件の証拠品を見つけたのです。
イ・ジニョンを逮捕できる決定的な証拠品です。
マスコミの前で、京畿南部殺人事件の捜査結果を報告するその場に、
チャン・スヒョンは単身乗り込み、DNA鑑定結果を局長に提出。
マスコミが見守るその場で、
京畿南部殺人事件の真犯人がイ・ジニョンであるという証拠品(=護身用スタンガン)を提示しました。
スタンガンからは、イ・ジニョンのDNAが検出されています。
襲われたとき、スタンガンで必死に抵抗したウンギョン。
このスタンガン、ジェハンがウンギョンの護身用にと、プレゼントしたものでした。
犯人逮捕の決め手になったものが、26年前の、ジェハンのスタンガンだったなんて。
実は26年前、イ・ジェハンは、逮捕する寸前まで真犯人を追い詰めていました。
しかしなぜ逮捕に至らなかったか。
それは26年前にはまだ鑑識技術が進んでおらず、
イ・ジニョンが真犯人だと特定できる証拠を、提示できなかったからです。
とはいえ、愛する女性を殺されたジェハンは、腹の虫がおさまりません。
状況証拠からイ・ジニョンが真犯人だと知ったジェハンは、とうとう彼を追い詰めました。
我を忘れたように、ジニョンを殴りつけるジェハン。
そこに割って入ったのは、父であるイ・チョングです。
「幼いころから母がおらず、寂しい思いをしてきた息子だから、見逃してくれ」というのです。
そんな自分勝手な言い分をきくわけにはいきません。
犯人を野放しにしては、また被害者が増えるばかりです。
しかし、逮捕しても証拠も証人もいない以上、送検できません。
イ・ジェハンは混乱するままに、拳銃を抜いてイ・ジニョンに狙いをさだめます。
慌てふためいたイ・ジニョンは、屋上から足を滑らして転落。
そのまま半身不随になってしまったのです。
この経緯について、ジェハンも、チョングも、ジニョンも全員が口をとざし、
26年間、明るみにでることはありませんでした。
イ・ジェハンは、犯人を逮捕することはできませんでしたが、
これ以上被害者が増えることを阻止することには、成功したのです。
ジェハンはここでも、未来につながる最善の決断をしていたんですね。
5話(大盗事件)
5話では、イ・ジェハンと出会った日を、スヒョンが回想するシーンから始まります。
強行班で、初めての女性刑事だったスヒョンは、
男性刑事からマスコット的な目で見られるような存在でしたが、
イ・ジェハンだけは女だからと言って特別扱いしませんでした。
出会った初めのころから、誰にでも表裏のない性格だったイ・ジェハンを、
スヒョンはなつかしくも、悲しく思い出すのでした。
強行班で、先輩と後輩だった、ジェハンとスヒョン。
スヒョンは、身元不明の男性の白骨死体が発見されるたびに、
イ・ジェハンではないかと、必ず確認しに行きます。
パク・ヘヨンも、イ・ジェハンが現在何をしているか、調べていました。
(この時点では、ジェハンとスヒョンが知り合いだとはまだ知りません)
警察に残された資料では、「2001年2月12日、懲戒免職」という記録が残されていました。
アン・チス係長は、ジェハンを知っており、「彼は失踪した」といいます。
2000年8月3日以降、行方がわからなくなり、
その後「収賄の疑いが判明した」というのです。
まさかジェハンが収賄に手を染めるとは思えず、ヘヨンの頭は混乱します。
しかし監査資料には、完璧な収賄の証拠と、証人がそろっていました。
まさに「仕組まれたように」完璧な。
ジェハンの失踪も収賄も、誰かに仕組まれたものだとしたら?
内部資料を操作できるのは、警察内部に手引きするものがいるということです。
パク・ヘヨンの読みは当たっていました。
イ・ジェハンの失踪には、アン係長と、局長が、一枚嚙んでいるのです。
「ぜったいに知られてはならない」とキム局長は、アン係長を叱責しました。
どのように関係しているのかは、こののちに少しづつ明らかにされていきます。
「なぜパク・ヘヨンはイ・ジェハンを知っているのか?」
ヘヨンの存在を危ぶんだアン係長は、
イ・ジェハンとパクヘヨンの関係について調査しましたが、
二人の接点については、なにも浮かび上がってはきません。
しかし、監視カメラを確認すると・・・・
残っていたジェハンの私物を処分した日、廃棄物の付近に人影が。
イ・ジェハンが無線機を拾ったことを、アン係長に知られてしまいました。
1995年を生きるジェハンは、このとき大盗事件を調べていました。
大盗事件とは、議員や検事の家ばかりを狙って盗みにはいる窃盗事件です。
犯人がどうやって警備の厳重な屋敷に侵入できたのか?
見つかっていない盗品は、いまどこにあるのか?
謎の多い事件です。
いつものように11時23分、ジェハンは、ヘヨンと通信します。
そこでジェハンは、「大盗事件の犯人は捕まっていない」ことをヘヨンから聞かされます。
実はこのときヘヨンは、情報を共有することをためらっていました。
情報を共有すると、歴史が変わってしまう。
歴史が変わると、人の生死まで変えてしまう可能性があるからです。
そのため犯人像のプロファイリングをするだけに、とどめたのですが・・・・。
しかし翌朝、ヘヨンは目を疑います。
インターネットの大盗事件の情報は、昨夜と変化していたからです。
未解決だった大盗事件は、オ・ギョンテ逮捕、というふうに書き変わってしまいました。
オ・ギョンテは、実はイ・ジェハンと親しい関係の人物で、
昔は窃盗犯でしたが、今では更生し、娘思いの気のいいおじさんです。
オ・ギョンテは、服役している間も愛娘のウンジの世話をしてくれたジェハンを、
ある意味、恩人のように思っていたのです。
しかし被害者宅の郵便ポストからギョンテの指紋が見つかったことが決め手となり、
イ・ジェハンは、オ・ギョンテを逮捕せざるをえませんでした。
ギョンテはもちろん「もう盗みはやめたのだ」と、冤罪を訴えます。
オ・ギョンテは逮捕されたあと、愛娘ウンジとは、離れ離れになってしまいました。
そんなとき、ウンジが乗ったバスが橋梁の崩落事故に巻き込まれ、バスが落下。
オ・ギョンテの目の前で、こっぱみじんに爆発、炎上してしまったのです。
ウンジは死んでしまいました。
助けることもできず、目の前で娘を死なせてしまったことに大きなショックを受け、
ギョンテは復讐の鬼と化すのです・・・・・。
そして2015年、出所したギョンテは、シン・ヨジンという女性を拉致。
わざと指紋を残し、監視カメラに顔をさらし、
服役していたときからずっと計画していた復讐を実行したのです。
6話(チャ・スヒョンの死)
「ウンジを家まで送るから逮捕を待ってくれ」
という願いを聞き入れず、オ・ギョンテを逮捕したことを深く後悔するイ・ジェハン。
このことから、イ・ジェハンを深く恨んでいたギョンテ。
そして刑務所を出所した直後、シン・ヨジンを誘拐します。
(これがちょうどパク・ヘヨンたちが生きる時代です)
誘拐されたシン・ヨジンは冷凍車のコンテナの中に監禁されていました。
なぜオ・ギョンテは、シン・ヨジンを誘拐したのか?
実はあのウンジが乗っていたバスに、シン・ヨジンとシン・ドンフン(その父)も乗っていたのですが、
ウンジは助からず、この親子はタッチの差で命が助かっていました。
生きる希望だったウンジを亡くしたギョンテは、助かった二人を逆恨みし、
出所と同時にシン・ヨジンを誘拐&監禁し、私怨を晴らそうとしたというわけです。
「(シン・ドンフンに)娘を救えなかった自分と同じ思いをさせる」
それこそが、本当の犯罪の動機だったのです。
そもそも大盗事件で逮捕されたオ・ギョンテは誤認逮捕で、
誤認逮捕していなければ、オ・ギョンテの逆恨みも起きませんでした。
「こんなことになったのは、自分たちのせいだ」と、
深く反省したパク・ヘヨンとイ・ジェハン。
「なんとしたも大盗事件の真犯人を捕まえなければ」と、焦ります。
一方、チャ・スヒョンは、ハニョン大橋に急行していました。
これが怨恨による犯罪だと気が付いたパク・ヘヨンに、
「当時、崩落事件が起きた現場がシン・ヨジンの監禁場所に違いない」と、指摘されたためです。
シン・ドンフン氏も、警察に無断で自宅から姿を消したことから、
犯人に呼び出された可能性があると考えられます。
一方、「警察を連れてきたらマイナス50度に温度を下げる」と脅され、
ハニョン大橋に一人で来るように、犯人に指示されたシン・ドンフン。
実はこの冷凍車は改造されていて、
車内の電気をつけた瞬間、電気から導火線に引火、爆発する仕組みになっていたのです。
それを知るよしもないチャ・スヒョンは、被害者を助けるために、果敢に車内に飛び込み、
爆発に巻き込まれて死亡してしまうのでした。
またパク・ヘヨンも、もう一度、事件について見落とした点がなかったか、洗い直します。
当時の捜査資料から、パク・ヘヨンはある共通点を発見しました。
大盗事件の被害者宅(4件)に住む息子は、
みなテヨン中学校、テヨン高校を出た幼馴染です。
カン・ソクホ、
コ・ジヌ、
チャン・ギジュ、
そして目撃者ハン・セギュ。
当然、家には怪しまれることなく自由に出入りすることができるはずです。
もしも目撃証言がウソだったとしたら、誰が犯人なのか分かったも同然です。
しかし面倒なことに、ハン・セギュは検事長の息子・・・
いくら怪しくても、権力者の息子は、警察も捜査をしたがりません。
犯人の一味だとわかっているのに、
権力のかべに阻まれて捜査令状すらとることができません。
班長には、「証拠がなければ令状は出さない」とまで言われてしまうジェハン。
ハン・セギュが、大盗事件の犯人にオ・ギョンテを選んだのはなぜか、
二人の接点を探すために、パク・ヘヨンは拘留中のオ・ギョンテを訪ねます。
だれにも心を開かないオ・ギョンテ。
「本当に恨むべき相手は、崩落事故を起こすような手抜き工事をした建設会社だ。
娘を助けられなかったのは、逮捕した刑事のせいじゃなく、
ウソの証言で警察を騙し、オ・ギョンテを犯人に仕立て上げた人間だ」
パク・ヘヨンは、オ・ギョンテが間違っていることをはっきりと指摘しました。
そして、「あなたの協力があれば、真犯人を逮捕できる」
・・・と、約束したのです。
パク・ヘヨンの説得に負け、捜査に協力することにしたオ・ギョンテ。
ヘヨンの質問に従い、1995年9月の記憶を手繰り寄せます。
1995年9月10日、秋夕(チュソク)の翌日、どこでなにをしていたか?
「ケス洞に、魚を配達した」と、ギョンテは思い出しました。
そこで、ハン・セギュに出会っていたのです。
ハン・セギュはギョンテの顔をおぼえており、
自分の身代わりに犯人に仕立て上げるターゲットに決めたにちがいありません。
さて、権力に守られた検事長の息子を、
パク・ヘヨンとイ・ジェハンは逮捕することができるのでしょうか。
・・・第7話に続きます!
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