日本でリメイクドラマが放送されたことでも話題になった韓国ドラマ「シグナル」。
このブログでは、原作である韓国ドラマ「シグナル」の
あらすじとネタバレを書いていきたいと思います。
ドラマは全16話。
あらすじ&ねたばれは、こちら↓
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ1話~3話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ4話~6話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ7話~9話(ネタバレあり)
【韓国ドラマ】「シグナル」あらすじ13話~16話<最終話>(ネタバレあり)
今回は、10~12話のあらすじを書いていきたいと思います!
10話(記憶をたよりに犯人の自宅をあばく)
犯人の家からなんとか逃げ、無事、ジェハンに救出されたスヒョンでしたが、
黒いビニール袋に顔を覆われていたため、
犯人に関することは、「音」と「におい」だけの記憶しかありません。
恐怖に我を忘れており、証言としても信ぴょう性があるとはいえず、
事件の捜査は行き詰まり、犯人を逮捕することができなかったのです。
このとき事件を解決できなかったことで、被害者が増えてしまったことを悔やみ、
今解決できなければ、さらに被害者が増え続けるかもしれない・・・・・・
2015年を生きるチャ・スヒョンは、なんとしても犯人を捕まえなくてはならないと思いました。
そこで、実際に犯人の家に監禁されていた「自分」の記憶のなかにこそ、
重要な手がかりがあるかもしれないと考えました。
事件の記憶を思い出すのは、非常につらいことですが、
スヒョンは、無意識のなかの記憶を探る「催眠療法捜査」を試み、
犯人の家から走って逃げた逃走経路を思い出そうとしました。
しかしどうしても恐怖の記憶が勝ってしまい、うまくいきません。
催眠捜査は暗礁に乗り上げてしまいました。
一方、パク・ヘヨンは無線でイ・ジェハンと通信し、情報交換します。
女性を誘拐し、殺して遺棄したこの事件の犯人は、
キム・ジヌ(イ・サンヨプ)という名の、コンビニで働く30代の男性です。
子供のころ母親から虐待されていたため、うつ病を発症し、ゆがんだ性癖を持つようになった男です。
キム・ジヌは、親しい人がおらず、無口で、暗い音楽ばかり聴いている女性をターゲットに、殺害と死体遺棄を繰り返していました。
パク・ヘヨンは、2014年に殺害され、白骨死体で発見された女性の身元を割り出します。
捜査の結果、女性はユ・スンユン、という名前だと判明しました。
彼女は、もっとも最近殺害された、最後の被害者でもあります。
彼女の遺品である日記帳から、当時の彼女の足取りを推測すると、毎日、コンビニで買い物していたことが判明しました。
一方、チャ・スヒョンは、一度は挫折したものの、記憶をたどる捜査に、再度チャレンジしていました。
街頭のあかりの向きから、当時、目隠しをされていた自分が方向を失い、自分が思っていたのとは反対の方向に走っていたことに気が付きます。
そしてようやく、チャ・スヒョンは自分の記憶をたよりに犯人宅を特定したのでした。
応援を待たずに、犯人宅に侵入するチャ・スヒョン。
11話
ひとりで犯人宅に乗り込んだチャ・スヒョンでしたが、犯人は不在。
しかし押し入れのなかから、殺された被害者の私物が次々と出てきたことで、この家の住人であるキム・ジヌは指名手配されます。
家は同居しているはずの母親、イ・スニョンの名義ですが、母親が住んでいた形跡はありません。
そのかわりタンスの中から人骨が見つかり、それが母親のものと判明しました。
犯人のキム・ジヌは、どこにいるのでしょうか。
近所の監視カメラを確認すると、昨夜ドンイ山の方向に歩いていくキム・ジヌの姿が。
ドンイ山の大がかりな捜索が開始されました。
絶応したキム・ジヌは、死のうとしてドンイ山に入ったのです。
しかし、山中で首をくくろうとしていたまさにそのとき、それを発見したスヒョンによって阻止されます。
キム・ジヌを逮捕することができました。
過去のトラウマを乗り越え、犯人を逮捕することができたスヒョン。
ホンウォン洞事件、一件落着です。
97年のイ・ジェハンもホンウォン洞を捜査中・・・
その一方で、1997年に生きるイ・ジェハンもホンウォン洞事件を捜査しています。
パク・ヘヨンは、無線でジェハンと話したとき、
「(犯人は逮捕したが)その名前を明かすことはできない」と、答えます。
過去を変えてしまうと、人の運命まで変えてしまうことになりかねないと考えていたからです。
・・・とはいえ、この時代を真剣に生きるイ・ジェハンは、
(犯人が逮捕されなかったことで)死ぬことになる被害者を、見殺しにすることなどできません。
警察組織が捜査の打ち切りを決定しても、イ・ジェハンだけは独自に捜査を続行しました。
命は助かったものの、心に深い傷を負ったチャ・スヒョンのためにも、何としても犯人を逮捕しなければならないと、思ったのです。
そして自宅から出てきたキム・ジヌを発見し、偶然にも、逮捕してしまったのです・・・・・。
過去が変わったことで、パク・ヘヨンの手元にある「ジェハンのメモ」から、
「1997年 ホンウォン洞事件」の文字が消えました。
それだけではありません。
2000年以降、犯人に殺されたはずの被害者は生き返り、いまも生きて、平穏な日々を送っています。
調べてみると、ホンウォン洞事件の捜査記録も「1998年1月犯人逮捕」となっています。
そして犯人のキム・ジヌは精神を病んだまま、刑務所に収監されていました。
事件が解決したあと、パク・ヘヨンはイ・ジェハンと「次に起こるであろう事件について」話しました。
1999年に起きる事件は、インジュ市で起きる女子高生集団暴行事件。
ヘヨンの兄が冤罪で捕まり、服役した因縁の事件です。
「1999年、インジュ市で何があったか調べてほしい」と、ヘヨンはジェハンに頼みます。
インジュ市の女子高生集団暴行事件へと、つながっていく
はっきりいってジェハンにとっての目の上のこぶは、キム・ボムジュ班長です。
キム・ボムジュは、国会議員のチャン議員と顔つなぎになり、
権力者の手足となって働くことで、出世してきた人物・・・
正義を愛し、弱きを助けるイ・ジェハンとは、水と油のような関係だといえます。
もともと確執はあったのですが、
このインジュ市の事件から、ジェハンと班長は、急激に険悪なムードになっていきます。
そしてある日、インターネット上のインジュ高校の掲示板で、怪文書が出回りました。
「はじまりは柳の家、はじめは1人、次が7人の人間、10人の悪魔たち
悪魔は私たちの身近にいる、
友人だった生徒を襲った獣たちは、
いまも平然と笑って暮らしている」
・・・・などという内容です。
誰が書いたかわからない怪文書は、インジュ女子高生集団暴行事件の犯人を暗示するものでした。
その事件が起きたころのパク・ヘヨンはまだ小学生。
兄のパク・ソヌが事件に巻き込まれていくなどとは知らず、
知っていたとしても、どうすることもできない子供でした。
集団暴行を受けたという被害者は、カン・ヘスンという少女です。
カン・ヘスンは精神が不安定な状態にあり、刑事であるジェハンですら面会できません。
アル中の父が、ジェハンの面会を拒んでいるのです。
直接の証言が取れないなかで、真犯人が見えにくくなっています。
インジュ市はイ・ジェハンの所属する署の管轄外でしたが、
所轄の手に余るということで特別班を組み、捜査に参加することになりました。
またこのとき、アン・チス(のちの係長)は、ジェハンとともに捜査に参加し、
だんだんとキム・ボムジュのいいなりにならざるをえなくなります。
そして三者は、抜き差しならない関係となっていくのです。
この事件を一大事にしたくないキム・ボムジュは、この事件の犯人をインジュ市の不良たちのせいにしてしまおうと考えていました。
そのため証拠や証人を、「わざと」でっちあげたのです。
しかしイ・ジェハンは騙されません。
なんとなく犯人像に違和感を感じていたイ・ジェハンは、独自に捜査を続け・・・・
一枚の写真を入手するのです。
インジュ高校生徒会幹部の集合写真です。
(集合写真をたれこんだのは、パク・ヘヨンの兄・ソヌです)
写真に写った生徒会幹部の人数は7人・・・・
7という数字から、「7人の人間」という、ネット上の書き込みを思い出したジェハン。
7人の人間(インカン)、
7人の「イン」ジュ高校生徒会「幹(カン)」部・・・・
合致する符号。
イ・ジェハンの刑事の勘がさえわたります。
そして、2015年。
インジュの事件を担当したアン・チスは、いまでは係長になっています。
しかし「あること」がきっかけとなり、だんだんとキム・ボムジュと関係が悪化していきます。
アン係長は、パク・ヘヨンに電話で
「あの事件を知るのは危険だ、真実を知れば、兄の二の舞になるぞ」と警告を発します。
自殺した「兄の二の舞」とは、いったいどういうことなのでしょうか。
アン係長は、さらに「真実を知る覚悟あがあるなら、2時間後インジュ病院に来い」と命じ、
「俺は事件の真実を知っている。俺が、事件の”偽装工作”をしたのだ」と衝撃の事実を告げます。
まさかの告白に、ヘヨンは動揺。
そして二時間後、インジュ病院に行くと・・・・・
何者かに腹部を刺され、血を流して崩れ落ちているアン・チスを発見するのでした。
12話(衝撃の告白と、仕組まれた事件の真相とは)
「俺がイ・ジェハンを殺した」
死の間際、衝撃的な告白をし、アン係長はそれっきり息絶えてしまいました。
アン係長の死にショックを受けるパク・ヘヨン。
「なぜあの場所にいたのか?」
警察内部の会議が開かれ、吊るしあげられるヘヨン。
ヘヨンは正直に、「インジュ事件のことで話があるからと呼び出された」と、話しました。
「そこで聞いた話とは?」
・・・と、キム・ボムジュ局長に問い詰められ、
「事件は偽装だったそうです」
「不審な人物も見ていない、凶器もわからない。それでも刑事か!」
・・・局長は、(なぜか)激怒し、
第一発見者のパク・ヘヨンを、「容疑者」にしてしまうのです。
ヘヨンを容疑者にするだけでなく、未解決捜査チームも、アン係長殺害事件の捜査から外してしまいます。
事件が明るみになることを恐れた、キム・ボムジュ局長の工作でした。
容疑者としての疑いが晴れないまま、釈放されたヘヨン。
誰もいない屋上で、チャ・スヒョンと話し合います。
チャ・スヒョンは、「パク・ヘヨンがアン係長を殺した犯人ではない」と信じていました。
ヘヨンは四面楚歌の状況で、味方が彼女だけであると確信し、これまでの経緯を話しました。
イ・ジェハンの収賄事件が、仕組まれたものであること。
証拠や証人を周到に用意されていることから、
仕組んだのは警察内部の人間であること。
「イ・ジェハンは自分が殺した」と、アン係長が死の間際に言い残したこと。
それを聞き、ショックを受けるチャ・スヒョン。
イ・ジェハンは死んでいないと、ずっとそれだけを心の支えにしてきたからです。
インジュ事件の捜査を邪魔するキム・ボムジュ局長
1999年のインジュ市に舞台は戻ります。
前回、生徒会幹部の写真を入手したことからピンときたジェハン。
インジュ高校生徒会幹部の生徒要綱について調べ始めます。
一方、ジェハンが生徒会についてかぎつけたこと知ったキム・ボムジュ局長(当時は班長)。
なにかとジェハンの捜査を邪魔して、関係者とは連絡を取れないように裏工作をするのです。
なぜキム・ボムジュは、ジェハンの邪魔ばかりをするのか?
ジェハンが調べている生徒会幹部の生徒たちとは、みなインジュセメントという財閥と関連する会社の御曹司。
権力者におもねるキム・ボムジュは、なんとしても彼らを守らねばならなかったのです。
そこで、ウソの犯人をでっちあげることを思いつきます。
そして犯人にされたのがパク・ヘヨンの兄、パク・ソヌ。
当時ソヌは、勉強ができないカン・ヘスンのために、インカンのひとり、イ・ドンジンの家で勉強を教えていました。
そこに目を付けたキム・ボムジュは、ソヌを犯人に仕立て上げることを思いついたのです。
ソヌが「カネもコネもなく、つぶしやすい人物」だったからです。
キム・ボムジュが手をまわしてからというもの、
「7人のイン幹」は全員が、「パク・ソヌに命じられて仕方なくやった」と供述をはじめます。
判で押したように同じ証言をする生徒たちに、イ・ジェハンは不信感を募らせます。
しかし「ソヌが犯人でない」という確たる証拠もまた、ないのです。
ジェハンはもう一度、犯行現場とそのほかの証人を洗い直します。
証拠や証言が捏造されたものではないか、と疑いをもったのです。
すると現場で、地元の人から重要な証言を聞きだします。
供述書に「柳の家」と書かれていた焼き肉店は、本当は「栗の谷」という店名だったこと。
「不良のたまり場だった」と言われていたが、不良など見たことないと言われたこと。
犯行現場も、目撃証言もすべて捏造だったと、イ・ジェハンは気づいてしまいました。
しかし、ジェハンの捜査は暗礁に乗り上げます。
被害者のカン・ヘスンが、取り調べ室で、
「パク・ソヌが犯人だ」と、証言してしまったためです。
その結果、だれもソヌの味方をする人はいませんでした。
ソヌが警察に連行され、家族はバラバラになってしまいます。
もともと母の連れ子だったソヌの不祥事に怒りくるった父は、母と離婚。
パク・ヘヨンとともにソウルに引っ越していきました。
そして、あの事件が起きます。
パク・ヘヨンの幼いころのトラウマともいうべき事件。
パク・ソヌの自殺です。
ヘヨンは兄の自死を目の当たりにし、心に深い傷を負います。
少年院から出所したソヌは、更生の道をたどっていたかに思われました。
なぜ自殺したか、今となっては誰にもわからないのでした。
キム・ソンボムの別荘から白骨遺体が見つかる
さて、2015年に戻って。
パク・ヘヨンは、アン係長が殺された現場近くで、キム・ソンボムの車を目撃したことを思い出しました。
急所を一突きされて殺されたアン係長は、殺しに慣れている手練れの仕業にちがいなく、ますますキム・ソンボムこそが、アン係長殺害の犯人である可能性が濃厚です。
しかし犯人がキム・ソンボムなら、単独犯ではなく「黒幕」がいるはずです。
ただ、用心深い彼の性格から考えるに、
「トカゲのしっぽ切り」に備えた、裏切り対策はしているにちがいありません。
凶器や通話記録のような証拠を、家や事務所のような分かりやすい場所ではなく、
見つかりにくい場所に「なにか」を隠しているはずなのです。
その場所とは、キム・ソンボムが母親名義で購入した別荘・・・
パク・ヘヨンは、チャ・スヒョンとともに、ソンボムが2000年から所有しているという別荘に侵入します。
そこに何らかの手がかりが隠されているのではないか、と考えた二人。
しかし二人で手分けして探しましたが、これといった手がかりらしいものはありません。
ところが、別荘の入り口にかかる白い石階段を見たとき、パク・ヘヨンは何かがひっかかりました。
石階段の下の土に、不自然に掘り返したあとがあるのです。
「石階段の下・・・・」と最後に残したアン係長の言葉を思い出したヘヨン。
アン・チス係長の行動記録から、数日前、ヨニ料金所を通過したことがわかりました。
つまり、数日前、アン・チス係長は、ここを訪れていたということです。
パク・ヘヨンは、予感のようなもの突き動かされ、石階段の下を掘りかえし始めました。
なにかが、埋まっています。
それを見たチャ・スヒョンも、ヘヨンを手伝い掘りはじめました。
そして、二人はとんでもないものを見つけてしまうのです。
白骨化した、人の骨です。
一緒に埋められていた身分証明書には、イ・ジェハンの名前が・・・!
うちひしがれ、言葉を失うチャ・スヒョン。
次回に続きます。